半径4の円Oの内側を、半径1の円Cが滑らずに転がる。円Cの中心Cは原点Oの周りを反時計回りに移動する。最初に点Cは(3,0)にあり、円O上の点A(4,0)に重なっている円C上の点をPとする。 (1) 円Cが回転して$\angle COA = \theta$ $(0 < \theta < \frac{\pi}{4})$となったとき、円Oと円Cの接点をBとして$\angle BCP$の大きさを求めよ。 (2) (1)のとき、点Pの座標$x$, $y$を$\theta$を用いて表せ。

幾何学内サイクロイド媒介変数表示三角関数回転
2025/3/11

1. 問題の内容

半径4の円Oの内側を、半径1の円Cが滑らずに転がる。円Cの中心Cは原点Oの周りを反時計回りに移動する。最初に点Cは(3,0)にあり、円O上の点A(4,0)に重なっている円C上の点をPとする。
(1) 円Cが回転してCOA=θ\angle COA = \theta (0<θ<π4)(0 < \theta < \frac{\pi}{4})となったとき、円Oと円Cの接点をBとしてBCP\angle BCPの大きさを求めよ。
(2) (1)のとき、点Pの座標xx, yyθ\thetaを用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1)
円Cが円Oの内側を回転するとき、円Cの中心Cは半径3の円上を動く。
円CがCOA=θ\angle COA = \thetaだけ回転したとき、円C上の点Pは円C上でどれだけ回転したかを考える。
円Oの円弧ABの長さは4θ4\thetaである。
円Cの円弧PBの長さは、滑らずに回転するので、円弧ABの長さに等しい。
したがって、円Cの円弧PBの長さは4θ4\thetaである。
円Cの半径は1なので、円Cの中心角BCP\angle BCP4θ4\thetaとなる。
よって、BCP=4θ\angle BCP = 4\theta
(2)
点Cの座標は(3cosθ,3sinθ)(3\cos\theta, 3\sin\theta)である。
CP\vec{CP}は、CB\vec{CB}4θ4\theta回転させたベクトルである。
CB\vec{CB}は、円Cの半径1のベクトルで、COA=θ\angle COA = \thetaの方向にある。
したがって、CB=(cosθ,sinθ)\vec{CB} = (\cos\theta, \sin\theta)である。
CP\vec{CP}は、CB\vec{CB}4θ4\theta回転させたベクトルなので、
CP=(cos(θ+4θ),sin(θ+4θ))=(cos(5θ),sin(5θ))\vec{CP} = (\cos(\theta + 4\theta), \sin(\theta + 4\theta)) = (\cos(5\theta), \sin(5\theta))である。
点Pの座標は、点Cの座標にCP\vec{CP}を加えたものである。
したがって、点Pの座標は
x=3cosθ+cos(5θ)x = 3\cos\theta + \cos(5\theta)
y=3sinθ+sin(5θ)y = 3\sin\theta + \sin(5\theta)

3. 最終的な答え

(1)
4θ4\theta
(2)
x=3cosθ+cos(5θ)x = 3\cos\theta + \cos(5\theta)
y=3sinθ+sin(5θ)y = 3\sin\theta + \sin(5\theta)

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