関数 $f(x) = |\sin x|$ が $x=0$ で連続かどうかを調べる問題です。

解析学関数の連続性極限絶対値関数三角関数
2025/7/26

1. 問題の内容

関数 f(x)=sinxf(x) = |\sin x|x=0x=0 で連続かどうかを調べる問題です。

2. 解き方の手順

関数 f(x)f(x)x=0x=0 で連続であるためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。
(1) f(0)f(0) が定義されている。
(2) limx0f(x)\lim_{x \to 0} f(x) が存在する。
(3) limx0f(x)=f(0)\lim_{x \to 0} f(x) = f(0)
まず、f(0)f(0) を計算します。
f(0)=sin0=0=0f(0) = |\sin 0| = |0| = 0
したがって、f(0)f(0) は定義されており、f(0)=0f(0) = 0 です。
次に、limx0f(x)=limx0sinx\lim_{x \to 0} f(x) = \lim_{x \to 0} |\sin x| が存在するかどうかを調べます。
limx0+sinx\lim_{x \to 0^+} |\sin x|limx0sinx\lim_{x \to 0^-} |\sin x| をそれぞれ計算します。
limx0+sinx\lim_{x \to 0^+} |\sin x| は、xx が正の方向から0に近づくときの sinx|\sin x| の極限です。xx が正で0に近いとき、sinx\sin x も正で0に近いので、sinx=sinx|\sin x| = \sin x です。したがって、
limx0+sinx=limx0+sinx=sin0=0\lim_{x \to 0^+} |\sin x| = \lim_{x \to 0^+} \sin x = \sin 0 = 0
limx0sinx\lim_{x \to 0^-} |\sin x| は、xx が負の方向から0に近づくときの sinx|\sin x| の極限です。xx が負で0に近いとき、sinx\sin x も負で0に近いので、sinx=sinx|\sin x| = -\sin x です。したがって、
limx0sinx=limx0sinx=sin0=0\lim_{x \to 0^-} |\sin x| = \lim_{x \to 0^-} -\sin x = -\sin 0 = 0
limx0+sinx=limx0sinx=0\lim_{x \to 0^+} |\sin x| = \lim_{x \to 0^-} |\sin x| = 0 であるため、limx0sinx\lim_{x \to 0} |\sin x| は存在し、
limx0sinx=0\lim_{x \to 0} |\sin x| = 0 となります。
最後に、limx0f(x)=f(0)\lim_{x \to 0} f(x) = f(0) であるかどうかを確認します。
limx0sinx=0\lim_{x \to 0} |\sin x| = 0 であり、f(0)=0f(0) = 0 であるため、
limx0sinx=f(0)\lim_{x \to 0} |\sin x| = f(0) が成り立ちます。
したがって、f(x)=sinxf(x) = |\sin x|x=0x=0 で連続です。

3. 最終的な答え

関数 f(x)=sinxf(x) = |\sin x|x=0x=0 で連続である。

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