(1) 1回目から8回目までの長縄跳びの回数の中央値(メジアン)を求める。 (2) 9回目の練習の結果が $a$ 回であったとき、1回目から9回目までの記録を箱ひげ図で表した図から、 $a$ として考えられる値を全て求める。
2025/4/4
1. 問題の内容
(1) 1回目から8回目までの長縄跳びの回数の中央値(メジアン)を求める。
(2) 9回目の練習の結果が 回であったとき、1回目から9回目までの記録を箱ひげ図で表した図から、 として考えられる値を全て求める。
2. 解き方の手順
(1) 1回目から8回目までの記録を小さい順に並べ、中央の値を求める。データ数が偶数のため、中央の2つの値の平均が中央値となる。
(2) 箱ひげ図は、データの最小値、第1四分位数、中央値(第2四分位数)、第3四分位数、最大値を表す。
箱ひげ図から、以下の情報が読み取れる。
* 最小値: 3
* 第1四分位数: 4
* 中央値: 9
* 第3四分位数: 14
* 最大値: 16
9回目の記録 が加わることで箱ひげ図が変化する。
の値によって、最小値、第1四分位数、中央値、第3四分位数、最大値が変化しうる。
箱ひげ図から、 の値は最小値以下か、最大値以上になることはないことが分かる。
箱ひげ図から読み取れる四分位数、最小値、最大値が変化しない範囲で の値を探す。
1回目の試技からの回数を小さい順に並べると、3, 7, 7, 9, 11, 12, 14, 16となる。9回目の試技の回数 を加えたとき、最小値が3、第1四分位数が4、中央値が9、第3四分位数が14、最大値が16を維持できる の範囲を求める。
* が最小値に影響する場合:
が3より小さければ、最小値が になる。しかし、箱ひげ図では最小値が3であるため、 は3以上である必要がある。
* が第1四分位数に影響する場合:
第1四分位数は、 を含めた9個のデータを小さい順に並べたとき、小さい方から2.5番目の値となる。つまり、3番目の値となる。箱ひげ図より、第1四分位数は4であるので、 は4以上でなければならない。
* が中央値に影響する場合:
中央値は、 を含めた9個のデータを小さい順に並べたとき、5番目の値となる。箱ひげ図より中央値は9なので、 は9以上でなければならない。
* が第3四分位数に影響する場合:
第3四分位数は、 を含めた9個のデータを小さい順に並べたとき、7.5番目の値となる。つまり、8番目の値となる。箱ひげ図より第3四分位数は14なので、 は14以下である必要がある。
* が最大値に影響する場合:
が16より大きければ、最大値が になる。しかし、箱ひげ図では最大値が16であるため、 は16以下である必要がある。
これらを総合すると、 は 3以上16以下である必要がある。
さらに、箱ひげ図から、 は3以上である必要があり、かつ最小値である3は変わらないので は3以上4未満か、または、 は14超16以下である必要がある。
3. 最終的な答え
(1) 10
(2) ,