関数 $y = \log(1+\frac{1}{x})$ (ただし、$x > 0$)を微分せよ。

解析学微分対数関数合成関数の微分導関数
2025/7/26

1. 問題の内容

関数 y=log(1+1x)y = \log(1+\frac{1}{x}) (ただし、x>0x > 0)を微分せよ。

2. 解き方の手順

まず、yyを次のように変形します。
y=log(1+1x)=log(x+1x)y = \log(1+\frac{1}{x}) = \log(\frac{x+1}{x})
次に、対数の性質 log(ab)=log(a)log(b)\log(\frac{a}{b}) = \log(a) - \log(b) を使って、yyをさらに変形します。
y=log(x+1)log(x)y = \log(x+1) - \log(x)
ここで、合成関数の微分法を用います。log(u)\log(u) の微分は 1u\frac{1}{u} になることを利用します。
dydx=ddx[log(x+1)log(x)]\frac{dy}{dx} = \frac{d}{dx} [\log(x+1) - \log(x)]
ddxlog(x+1)=1x+1ddx(x+1)=1x+11=1x+1\frac{d}{dx} \log(x+1) = \frac{1}{x+1} \cdot \frac{d}{dx} (x+1) = \frac{1}{x+1} \cdot 1 = \frac{1}{x+1}
ddxlog(x)=1x\frac{d}{dx} \log(x) = \frac{1}{x}
したがって、
dydx=1x+11x\frac{dy}{dx} = \frac{1}{x+1} - \frac{1}{x}
通分して計算すると、
dydx=x(x+1)x(x+1)=xx1x(x+1)=1x(x+1)\frac{dy}{dx} = \frac{x - (x+1)}{x(x+1)} = \frac{x - x - 1}{x(x+1)} = \frac{-1}{x(x+1)}

3. 最終的な答え

dydx=1x(x+1)\frac{dy}{dx} = -\frac{1}{x(x+1)}

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