関数 $y = \{\log(x^2 + 2x)\}^3$ を微分せよ。ここで $\log$ は自然対数(底が $e$ の対数)を表すものとします。

解析学微分合成関数の微分自然対数チェインルール
2025/7/26

1. 問題の内容

関数 y={log(x2+2x)}3y = \{\log(x^2 + 2x)\}^3 を微分せよ。ここで log\log は自然対数(底が ee の対数)を表すものとします。

2. 解き方の手順

この関数を微分するには、合成関数の微分法(チェインルール)を適用します。
まず、u=log(x2+2x)u = \log(x^2 + 2x) とおくと、y=u3y = u^3 となります。
dydu=3u2\frac{dy}{du} = 3u^2 です。
次に、v=x2+2xv = x^2 + 2x とおくと、u=logvu = \log v となります。
dudv=1v\frac{du}{dv} = \frac{1}{v} です。
さらに、dvdx=2x+2\frac{dv}{dx} = 2x + 2 です。
チェインルールより、dydx=dydududvdvdx\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du} \cdot \frac{du}{dv} \cdot \frac{dv}{dx} ですから、
dydx=3u21v(2x+2)=3(log(x2+2x))21x2+2x(2x+2)\frac{dy}{dx} = 3u^2 \cdot \frac{1}{v} \cdot (2x + 2) = 3 (\log(x^2 + 2x))^2 \cdot \frac{1}{x^2 + 2x} \cdot (2x + 2)
したがって、
dydx=3(log(x2+2x))2(2x+2)x2+2x=6(x+1)(log(x2+2x))2x(x+2)\frac{dy}{dx} = \frac{3 (\log(x^2 + 2x))^2 (2x + 2)}{x^2 + 2x} = \frac{6 (x + 1) (\log(x^2 + 2x))^2}{x(x + 2)}

3. 最終的な答え

dydx=6(x+1){log(x2+2x)}2x(x+2)\frac{dy}{dx} = \frac{6(x+1)\{\log(x^2+2x)\}^2}{x(x+2)}

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