以下の極限について、収束するか発散するかを調べ、収束する場合はその極限値を求める。 (1) $\lim_{x \to 1+0} \frac{|x-1|}{x-1}$ (2) $\lim_{x \to 2-0} \frac{1}{x-2}$ (3) $\lim_{x \to -2-0} \frac{1}{(x+2)^2}$ (4) $\lim_{x \to -1} \frac{1}{|x+1|}$

解析学極限関数の極限片側極限発散
2025/7/26

1. 問題の内容

以下の極限について、収束するか発散するかを調べ、収束する場合はその極限値を求める。
(1) limx1+0x1x1\lim_{x \to 1+0} \frac{|x-1|}{x-1}
(2) limx201x2\lim_{x \to 2-0} \frac{1}{x-2}
(3) limx201(x+2)2\lim_{x \to -2-0} \frac{1}{(x+2)^2}
(4) limx11x+1\lim_{x \to -1} \frac{1}{|x+1|}

2. 解き方の手順

(1)
x1+0x \to 1+0 なので、x>1x>1 である。よって、x1>0x-1>0 となり、x1=x1|x-1| = x-1。したがって、
limx1+0x1x1=limx1+0x1x1=limx1+01=1\lim_{x \to 1+0} \frac{|x-1|}{x-1} = \lim_{x \to 1+0} \frac{x-1}{x-1} = \lim_{x \to 1+0} 1 = 1
(2)
x20x \to 2-0 なので、x<2x<2 である。よって、x2<0x-2<0xx が2に近づくにつれて、x2x-2 は負の方向から0に近づく。したがって、1x2\frac{1}{x-2} は負の方向に無限大に発散する。
limx201x2=\lim_{x \to 2-0} \frac{1}{x-2} = -\infty
(3)
x20x \to -2-0 なので、x<2x<-2 である。よって、x+2<0x+2<0 だが、(x+2)2>0(x+2)^2 > 0 である。xx が-2に近づくにつれて、(x+2)2(x+2)^2 は0に近づく。したがって、1(x+2)2\frac{1}{(x+2)^2} は正の方向に無限大に発散する。
limx201(x+2)2=+\lim_{x \to -2-0} \frac{1}{(x+2)^2} = +\infty
(4)
x1x \to -1 なので、xx が-1に近づく。x+1|x+1| は常に0以上であり、xx が-1に近づくにつれて、x+1|x+1| は0に近づく。したがって、1x+1\frac{1}{|x+1|} は正の方向に無限大に発散する。
limx11x+1=+\lim_{x \to -1} \frac{1}{|x+1|} = +\infty

3. 最終的な答え

(1) 1
(2) 発散(-\infty
(3) 発散(++\infty
(4) 発散(++\infty

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