次の2つの関数の導関数を求めます。 (1) $arcsin(x) + arccos(x)$ (2) $\frac{1}{a}arctan(\frac{x}{a})$ (ただし、$a \neq 0$)

解析学導関数微分逆三角関数合成関数の微分
2025/7/26
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1. 問題の内容

次の2つの関数の導関数を求めます。
(1) arcsin(x)+arccos(x)arcsin(x) + arccos(x)
(2) 1aarctan(xa)\frac{1}{a}arctan(\frac{x}{a}) (ただし、a0a \neq 0)

2. 解き方の手順

(1) arcsin(x)+arccos(x)arcsin(x) + arccos(x) の導関数を求める。
まず、arcsin(x)arcsin(x)arccos(x)arccos(x) の導関数をそれぞれ求める。
arcsin(x)arcsin(x) の導関数は 11x2\frac{1}{\sqrt{1-x^2}} であり、arccos(x)arccos(x) の導関数は 11x2-\frac{1}{\sqrt{1-x^2}} である。
したがって、arcsin(x)+arccos(x)arcsin(x) + arccos(x) の導関数は、
ddx(arcsin(x)+arccos(x))=11x211x2=0\frac{d}{dx}(arcsin(x) + arccos(x)) = \frac{1}{\sqrt{1-x^2}} - \frac{1}{\sqrt{1-x^2}} = 0
(2) 1aarctan(xa)\frac{1}{a}arctan(\frac{x}{a}) の導関数を求める。
arctan(x)arctan(x) の導関数は 11+x2\frac{1}{1+x^2} である。
xa\frac{x}{a}uu と置くと、ddx(xa)=1a\frac{d}{dx}(\frac{x}{a}) = \frac{1}{a}
したがって、合成関数の微分より、
ddx(1aarctan(xa))=1a11+(xa)21a=1a211+x2a2=1a2+x2\frac{d}{dx}(\frac{1}{a}arctan(\frac{x}{a})) = \frac{1}{a} \cdot \frac{1}{1+(\frac{x}{a})^2} \cdot \frac{1}{a} = \frac{1}{a^2} \cdot \frac{1}{1+\frac{x^2}{a^2}} = \frac{1}{a^2 + x^2}

3. 最終的な答え

(1) 00
(2) 1a2+x2\frac{1}{a^2 + x^2}

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