(1) $a^2+1$ と $a-a^2$ の大小を比較する。 (2) 2次不等式 $x^2 + (a+1)x - a(a-1)(a^2+1) < 0$ を解く。

代数学不等式二次不等式因数分解大小比較平方完成
2025/7/26

1. 問題の内容

(1) a2+1a^2+1aa2a-a^2 の大小を比較する。
(2) 2次不等式 x2+(a+1)xa(a1)(a2+1)<0x^2 + (a+1)x - a(a-1)(a^2+1) < 0 を解く。

2. 解き方の手順

(1) 大小比較を行うためには、2つの式の差を計算し、その符号を調べる。
(a2+1)(aa2)=a2+1a+a2=2a2a+1(a^2 + 1) - (a - a^2) = a^2 + 1 - a + a^2 = 2a^2 - a + 1
この式を平方完成すると、
2(a212a)+1=2(a14)22(116)+1=2(a14)218+1=2(a14)2+782(a^2 - \frac{1}{2}a) + 1 = 2(a - \frac{1}{4})^2 - 2(\frac{1}{16}) + 1 = 2(a - \frac{1}{4})^2 - \frac{1}{8} + 1 = 2(a - \frac{1}{4})^2 + \frac{7}{8}
2(a14)202(a - \frac{1}{4})^2 \ge 0 より、 2(a14)2+78>02(a - \frac{1}{4})^2 + \frac{7}{8} > 0 である。
したがって、a2+1>aa2a^2 + 1 > a - a^2
(2) 与えられた2次不等式 x2+(a+1)xa(a1)(a2+1)<0x^2 + (a+1)x - a(a-1)(a^2+1) < 0 を解く。
まず、左辺を因数分解することを考える。定数項が複雑なので、因数分解の形を (xA)(xB)(x - A)(x - B) とおいて、
A+B=(a+1)A+B = -(a+1)
AB=a(a1)(a2+1)AB = -a(a-1)(a^2+1)
となるような A,BA, B を探す。
A=a(a1)A=a(a-1), B=(a2+1)B=-(a^2+1) とすると
A+B=a2aa21=a1=(a+1)A+B = a^2 - a - a^2 - 1 = -a-1=-(a+1)
AB=a(a1)(a2+1)AB = -a(a-1)(a^2+1)
となるので、
x2+(a+1)xa(a1)(a2+1)=(xa(a1))(x+a2+1)<0x^2 + (a+1)x - a(a-1)(a^2+1) = (x - a(a-1))(x + a^2 + 1) < 0
不等式を解くには、xa(a1)=0x - a(a-1) = 0x+a2+1=0x + a^2 + 1 = 0 の解を求める。
x=a(a1)=a2ax = a(a-1) = a^2-ax=a21x = -a^2-1 である。
a2+1>0a^2 + 1 > 0 であるから、 a21<a2a-a^2-1 < a^2-a を証明する。
a2a(a21)=a2a+a2+1=2a2a+1>0a^2 - a - (-a^2-1) = a^2 - a + a^2 + 1 = 2a^2 - a + 1 > 0 ((1)で示した)
したがって、 a21<a2a-a^2 - 1 < a^2 - a
よって、不等式の解は a21<x<a2a-a^2 - 1 < x < a^2 - a

3. 最終的な答え

(1) a2+1>aa2a^2+1 > a-a^2
(2) a21<x<a2a-a^2 - 1 < x < a^2 - a

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