(1) $(x-2)^{11}$ の展開式における $x$ の係数と定数項を求めよ。 (2) $28^{11}$ を $900$ で割った余りを求めよ。

代数学二項定理展開剰余
2025/7/26

1. 問題の内容

(1) (x2)11(x-2)^{11} の展開式における xx の係数と定数項を求めよ。
(2) 281128^{11}900900 で割った余りを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 二項定理を用いて (x2)11(x-2)^{11} を展開する。
(x2)11=k=01111Ckx11k(2)k(x-2)^{11} = \sum_{k=0}^{11} {}_{11} C_k x^{11-k} (-2)^k
xx の係数は 11k=111-k=1 のとき、つまり k=10k=10 のときである。
11C10x1(2)10=11x1024=11264x{}_{11} C_{10} x^1 (-2)^{10} = 11 \cdot x \cdot 1024 = 11264x
よって、xx の係数は 1126411264 である。
定数項は 11k=011-k=0 のとき、つまり k=11k=11 のときである。
11C11x0(2)11=11(2048)=2048{}_{11} C_{11} x^0 (-2)^{11} = 1 \cdot 1 \cdot (-2048) = -2048
よって、定数項は 2048-2048 である。
(2) 281128^{11}900900 で割った余りを求める。
28=30228 = 30 - 2 とすると、
2811=(302)11=k=01111Ck(30)11k(2)k28^{11} = (30 - 2)^{11} = \sum_{k=0}^{11} {}_{11} C_k (30)^{11-k} (-2)^k
900=302900 = 30^2 であるから、30230^2 以上の項は 900900 で割り切れる。
よって、900900 で割った余りを求めるときは、k=9,10,11k=9, 10, 11 の項のみを考えれば良い。
11C9(30)2(2)9+11C10(30)1(2)10+11C11(30)0(2)11{}_{11} C_9 (30)^2 (-2)^9 + {}_{11} C_{10} (30)^1 (-2)^{10} + {}_{11} C_{11} (30)^0 (-2)^{11}
=55900(512)+11301024+11(2048)= 55 \cdot 900 \cdot (-512) + 11 \cdot 30 \cdot 1024 + 1 \cdot 1 \cdot (-2048)
=55900(512)+33010242048= 55 \cdot 900 \cdot (-512) + 330 \cdot 1024 - 2048
900900 で割った余りを求めれば良いので、33010242048330 \cdot 1024 - 2048 について考える。
33010242048=330(900+124)2048=330900+3301242048330 \cdot 1024 - 2048 = 330 \cdot (900+124) - 2048 = 330 \cdot 900 + 330 \cdot 124 - 2048
330124=40920330 \cdot 124 = 40920 であるから、 40920204840920 - 2048 を計算する。
409202048=3887240920 - 2048 = 38872
38872=90043+180+80+72=90043+87238872 = 900 \cdot 43 + 180 + 80 + 72 = 900 \cdot 43 + 872
38872=90043+87238872 = 900 \cdot 43 + 872
したがって、 281128^{11}900900 で割った余りは 872872 である。

3. 最終的な答え

(1) xx の係数: 11264, 定数項: -2048
(2) 余り: 872

「代数学」の関連問題

問題は、式 $(-\frac{1}{3}a^{2}b^{2})^3 \div (-a^{2}b)^2$ を計算することです。

式の計算指数法則単項式
2025/7/26

実数 $x, y$ が $x^2 + 3y^2 = 9$ を満たすとき、$x + y^2 - 1$ の最大値と最小値を求め、それぞれの最大値、最小値を与える $x, y$ の値を求める問題です。

最大値最小値三角関数確率
2025/7/26

2次方程式 $x^2 - (a-10)x + a + 14 = 0$ が与えられたときに、以下の条件を満たす定数 $a$ の値の範囲を求めます。 (1) 異なる2つの正の解を持つ。 (2) 異符号の解...

二次方程式解の公式判別式解と係数の関係
2025/7/26

初項が-2, 公差が5の等差数列について、以下の2つの問題を解きます。 (1) 第14項を求める。 (2) 初項から第14項までの和を求める。

等差数列積分不定積分定積分
2025/7/26

与えられた対数の割り算 $\log_4 3 \div \log_{\frac{1}{8}} 9$ を計算せよ。

対数底の変換公式対数計算
2025/7/26

問題12は対数の計算問題で、$\log_4 3 \div \log_4 9$ を計算します。 問題13は確率変数の分散に関する問題で、確率変数 $X$ の分散が $\frac{5}{36}$ であると...

対数確率変数分散確率論
2025/7/26

問題は3つあります。 問題7:${}_5 P_3 \times {}_6 C_3 \over 4!$ の値を求めよ。 問題8:$\frac{3}{x^2-9} - \frac{1}{x^2+4x+3}...

順列組み合わせ分数式の計算因数分解二次方程式解と係数の関係
2025/7/26

3つの問題があります。 * 問題4:放物線 $y = -3x^2 + 12x + 3$ の頂点の座標を求める。 * 問題5:$AB = 2\sqrt{7}$, $CA = \sqr...

二次関数放物線座標三角比面積数の表現進法変換
2025/7/26

問題は3つあります。 1. $(x+2y)(x^2-2xy+3y^2)$ を展開して計算する。

展開因数分解式の計算有理化根号
2025/7/26

$2^x - 2^{-x} = 1$ のとき、次の値を求める。 (ア) $4^x + 4^{-x}$ (イ) $2^x + 2^{-x}$ (ウ) $8^x - 8^{-x}$

指数指数関数式の計算代数
2025/7/26