(1) 対称行列の定義:
行列Bが対称行列であるとは、BT=Bが成り立つことです。言い換えると、bij=bjiがすべてのi,jについて成り立つことです。 (2) 交代行列の定義:
行列Cが交代行列であるとは、CT=−Cが成り立つことです。言い換えると、cij=−cjiがすべてのi,jについて成り立つことです。特に、交代行列の対角成分はすべて0です。 (3) 行列Aを対称行列Bと交代行列Cの和で表す:
任意の行列Aは、対称行列Bと交代行列Cの和として一意的に表すことができます。
ここで、B=21(A+AT)は対称行列、C=21(A−AT)は交代行列です。 AT=17−3501−418 次に、Bを計算します。
B=21(A+AT)=2115−4701−318+17−3501−418=21212−71202−7216=16−3.5601−3.518 次に、Cを計算します。
C=21(A−AT)=2115−4701−318−17−3501−418=210−2−1200100=0−1−0.51000.500