問題11:複素数$\alpha$について、次のことを証明する。 $|\alpha|=1$のとき、$\overline{\alpha} + \frac{1}{\alpha}$は実数である。 問題12:$|z+i|=|z+3i|$のとき、等式$z - \overline{z} = -4i$が成り立つことを示す。
2025/3/11
1. 問題の内容
問題11:複素数について、次のことを証明する。
のとき、は実数である。
問題12:のとき、等式が成り立つことを示す。
2. 解き方の手順
問題11:
なので、である。
したがって、。
が実数であることを示すために、その共役複素数を考える。
。
ここで、より、。
したがって、
よって、の共役複素数は、それ自身と等しいので、は実数である。
問題12:
より、。
これは、複素数と点との距離が、複素数と点との距離に等しいことを意味する。
つまり、は点と点を結ぶ線分の垂直二等分線上にある。
との中点はである。
また、線分とは虚軸上にあるので、その垂直二等分線は実軸に平行な直線である。
したがって、と表せる。(は実数)
このとき、である。
よって、。
3. 最終的な答え
問題11:
は実数
問題12: