(1) P(x) を x+2 で割った商と余りを求める。 剰余の定理より、余りは P(−2) で求められる。 P(−2)=(−2)3−(k−2)(−2)2−(k−3)(−2)+2k+6=−8−4(k−2)+2(k−3)+2k+6=−8−4k+8+2k−6+2k+6=0 P(−2)=0であるから、P(x)はx+2で割り切れる。したがって、余りは0である。 次に、実際にP(x)をx+2で割る。 ```
x^2 - kx + 3
x + 2 | x^3 - (k-2)x^2 - (k-3)x + 2k + 6
x^3 + 2x^2
------------------
-kx^2 + 2x^2 - (k-3)x
-kx^2 - 2kx
------------------
2x^2 + (k-3)x + 2kx + 2k + 6
2x^2 + (k+3)x + 2kx + 2k + 6
2x^2 + 4x
------------------
kx - x + 2k + 6
kx + 2k
-------------
-x + 6
-3x -6
```
P(x)=(x+2)(x2−kx+3). よって商はx2−kx+3である。 (2) P(x)=0 が異なる実数解をちょうど2個もつような k の値を求める。 P(x)=(x+2)(x2−kx+3)=0 x=−2 または x2−kx+3=0 x2−kx+3=0 が x=−2 を解に持つ場合、(−2)2−k(−2)+3=0 より、4+2k+3=0となり、k=−27。 このとき、x2+27x+3=0 より、2x2+7x+6=0、(2x+3)(x+2)=0。 よって、x=−2,−23。この場合、解は −2 (重解) と −23 の2つなので、条件を満たす。 x2−kx+3=0 が重解を持つ場合、判別式 D=k2−4(1)(3)=k2−12=0 より、k=±23。 このとき、x=2k より、 k=23 のとき、x=3=−2。 k=−23 のとき、x=−3=−2。 よって、k=±23 も条件を満たす。 したがって、k=−27,±23。 (3) k は (2) で求めた値以外の実数値をとる。方程式 P(x)=0 の3つの解の実部をそれぞれ p,q,r とするとき、p2+q2+r2=7 を満たす k の値を求める。 P(x)=(x+2)(x2−kx+3)=0 x2−kx+3=0 の2つの解を α,β とすると、解と係数の関係より、α+β=k,αβ=3。 p,q,r を −2,α,β とすると、p2+q2+r2=(−2)2+α2+β2=4+(α+β)2−2αβ=4+k2−2(3)=k2−2。 k2−2=7 より、k2=9、k=±3。 k=3 のとき、x2−3x+3=0、x=23±9−12=23±i3。解の実部は 23。 x=−2,23+i23,23−i23。 (−2)2+(23)2+(23)2=4+49+49=4+418=4+29=217=7。 k=−3 のとき、x2+3x+3=0、x=2−3±9−12=2−3±i3。解の実部は −23。 x=−2,−23+i23,−23−i23。 (−2)2+(−23)2+(−23)2=4+49+49=4+418=4+29=217=7。