まず、角の二等分線の性質を利用してAP:PBを求める。次に、チェバの定理を利用してCI:IPを求める。
ステップ1: 角の二等分線の性質
角Cの二等分線CPが辺ABをPで分けるので、AP:PB = AC:BC。
AP:PB=8:12=2:3 AP=2+32AB=52×10=4 PB=2+33AB=53×10=6 ステップ2: チェバの定理を使う準備
内心Iは角の二等分線の交点なので、A,Iを通る直線とBCとの交点をD、B,Iを通る直線とACとの交点をEとする。
チェバの定理より、
PBAP×DCBD×EACE=1 ステップ3: BD:DCとCE:EAを求める
BD:DC = AB:AC = 10:8 = 5:4
CE:EA = BC:AB = 12:10 = 6:5
ステップ4: チェバの定理を適用
PBAP×DCBD×EACE=64×45×56=1 これは常に成り立つ。
ステップ5: メネラウスの定理を利用する
△ABPと直線CIについて、メネラウスの定理より CBAC×IEBI×PAEP=1 ステップ6: 角の二等分線による線分比
△ABCの内心Iについて、AI:ID, BI:IE, CI:IFを求める。 AI:ID=(AB+AC):BC=(10+8):12=18:12=3:2 BI:IE=(BA+BC):AC=(10+12):8=22:8=11:4 CI:IPを求めるために, △ABPに直線CIを引いてメネラウスの定理を用いる。 PBAP×CIBC×XAIX=1 ステップ7: △ABC において、角Cの二等分線CPを考える AP:PB = 8:12 = 2:3なので、AP = 4, PB = 6。
△ABPに直線CIを適用して、メネラウスの定理 PBAP×CIBC×YAIY=1 64×CI12×YAIY=1 ステップ8: Iが内心であることの利用
IからAB, BC, CAに下ろした垂線の足をそれぞれX, Y, Zとする。IX=IY=IZ=r (内接円の半径)
△CAI=21×AC×IZ=21×8×r=4r △CBI=21×BC×IY=21×12×r=6r △ABI=21×AB×IX=21×10×r=5r △ABC=4r+6r+5r=15r ステップ9: 面積比
△APC:△PBC=AP:PB=4:6=2:3 △APC=52△ABC △PBC=53△ABC △AIC=APAI×CPCI=IPCI △AIC:△API=CI:IP ステップ10: 計算
内心Iから3辺におろした垂線の長さは等しい (内接円の半径)。したがって、
△AIC=21AC⋅r=21⋅8⋅r=4r △BIC=21BC⋅r=21⋅12⋅r=6r △AIB=21AB⋅r=21⋅10⋅r=5r △ABC=△AIC+△BIC+△AIB=4r+6r+5r=15r AP : PB = AC : BC = 8 : 12 = 2 : 3 なので
AP = 4, PB =