直角三角形ABCに内接する円Oがあり、辺BCとの接点をP、辺ACとの接点をQ、辺ABとの接点をRとする。BP = 3, CP = 2のとき、円Oの半径を求めよ。

幾何学接線ピタゴラスの定理方べきの定理
2025/4/4
## 問題96

1. 問題の内容

直角三角形ABCに内接する円Oがあり、辺BCとの接点をP、辺ACとの接点をQ、辺ABとの接点をRとする。BP = 3, CP = 2のとき、円Oの半径を求めよ。

2. 解き方の手順

円の中心をO、半径をrrとする。
接線AR, BR, CP, CQの長さはそれぞれ等しいので、AR=AQ=xとおく。
また、BP=3, CP=2なので、BR=3, CQ=2となる。
すると、AB=AR+RB=x+3, BC=BP+PC=3+2=5, CA=CQ+QA=2+xとなる。
三角形ABCは直角三角形なので、ピタゴラスの定理より
AB2+AC2=BC2AB^2 + AC^2 = BC^2
(x+3)2+(x+2)2=52(x+3)^2+(x+2)^2 = 5^2
x2+6x+9+x2+4x+4=25x^2+6x+9+x^2+4x+4 = 25
2x2+10x+13=252x^2+10x+13 = 25
2x2+10x12=02x^2+10x-12=0
x2+5x6=0x^2+5x-6 = 0
(x+6)(x1)=0(x+6)(x-1)=0
x>0x>0より、x=1x=1
次に、直角三角形の内接円の半径を求める公式を利用する。直角三角形ABCの面積をSとすると、
S=12AB×AC=12(x+3)(x+2)=12(1+3)(1+2)=12×4×3=6S = \frac{1}{2}AB \times AC = \frac{1}{2}(x+3)(x+2)=\frac{1}{2}(1+3)(1+2)=\frac{1}{2} \times 4 \times 3 = 6
内接円の半径rは
r=AB+ACBC2r = \frac{AB+AC-BC}{2}
r=(x+3)+(x+2)52=(1+3)+(1+2)52=4+352=22=1r = \frac{(x+3)+(x+2)-5}{2} = \frac{(1+3)+(1+2)-5}{2} = \frac{4+3-5}{2} = \frac{2}{2}=1

3. 最終的な答え

円Oの半径は1
## 問題97

1. 問題の内容

2つの円OとO'があり、半径はそれぞれ7と2である。直線ABは2つの円の共通接線で、A, Bは接点である。中心間の距離OO'が13のとき、線分ABの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

点O'から線分OAに垂線を下ろし、交点をCとする。
すると、四角形ABO'Cは長方形になる。
したがって、AC=OB=2AC = O'B = 2OC=ABOC = AB
直角三角形OO'Cにおいて、
OO2=OC2+OC2OO'^2 = OC^2 + O'C^2
132=OC2+(OAAC)213^2 = OC^2 + (OA - AC)^2
132=AB2+(72)213^2 = AB^2 + (7 - 2)^2
169=AB2+25169 = AB^2 + 25
AB2=16925AB^2 = 169 - 25
AB2=144AB^2 = 144
AB=12AB = 12

3. 最終的な答え

線分ABの長さは12
## 問題98 (1)

1. 問題の内容

円外の点Pから円に接線PAを引き、PAの長さはxである。また、点Pから円に引いた直線が円と2点で交わり、点Pから近い方の交点までの距離は5、遠い方の交点までの距離は6+5=11である。このとき、xの値を求めよ。

2. 解き方の手順

方べきの定理より、PA2=PB×PCPA^2 = PB \times PC
x2=5×11x^2 = 5 \times 11
x2=55x^2 = 55
x=55x = \sqrt{55}

3. 最終的な答え

x=55x = \sqrt{55}
## 問題98 (2)

1. 問題の内容

円に弦ABがあり、弦AB上に点Pがある。AP=3, BP=4とする。また、点Pを通る弦CDがあり、CP=x, DP=4とする。このとき、xの値を求めよ。

2. 解き方の手順

方べきの定理より、AP×BP=CP×DPAP \times BP = CP \times DP
3×4=x×43 \times 4 = x \times 4
12=4x12 = 4x
x=3x = 3

3. 最終的な答え

x=3x = 3

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