三角形OABにおいて、OA=2、OB=3、AB=4である。点Oから辺ABに下ろした垂線の足をHとする。$\vec{OA} = \vec{a}$、$\vec{OB} = \vec{b}$とおくとき、$\vec{OH}$を$\vec{a}$、$\vec{b}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル三角形内積垂線ベクトルの分解
2025/7/27

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、OA=2、OB=3、AB=4である。点Oから辺ABに下ろした垂線の足をHとする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}OB=b\vec{OB} = \vec{b}とおくとき、OH\vec{OH}a\vec{a}b\vec{b}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、OH\vec{OH}は直線AB上にあるので、実数ttを用いて、
OH=(1t)a+tb\vec{OH} = (1-t)\vec{a} + t\vec{b}
と表せる。
次に、OHAB\vec{OH} \perp \vec{AB}であるから、OHAB=0\vec{OH} \cdot \vec{AB} = 0となる。
AB=ba\vec{AB} = \vec{b} - \vec{a}なので、
((1t)a+tb)(ba)=0((1-t)\vec{a} + t\vec{b}) \cdot (\vec{b} - \vec{a}) = 0
(1t)ab(1t)a2+tb2tab=0(1-t)\vec{a} \cdot \vec{b} - (1-t)|\vec{a}|^2 + t|\vec{b}|^2 - t\vec{a} \cdot \vec{b} = 0
abtaba2+ta2+tb2tab=0\vec{a} \cdot \vec{b} - t\vec{a} \cdot \vec{b} - |\vec{a}|^2 + t|\vec{a}|^2 + t|\vec{b}|^2 - t\vec{a} \cdot \vec{b} = 0
t(a2+b22ab)=a2abt(|\vec{a}|^2 + |\vec{b}|^2 - 2\vec{a} \cdot \vec{b}) = |\vec{a}|^2 - \vec{a} \cdot \vec{b}
AB2=ba2=b22ab+a2|\vec{AB}|^2 = |\vec{b} - \vec{a}|^2 = |\vec{b}|^2 - 2\vec{a} \cdot \vec{b} + |\vec{a}|^2より
ab=a2+b2AB22=22+32422=4+9162=32\vec{a} \cdot \vec{b} = \frac{|\vec{a}|^2 + |\vec{b}|^2 - |\vec{AB}|^2}{2} = \frac{2^2 + 3^2 - 4^2}{2} = \frac{4 + 9 - 16}{2} = -\frac{3}{2}
したがって、
t(22+322×(32))=22(32)t(2^2 + 3^2 - 2 \times (-\frac{3}{2})) = 2^2 - (-\frac{3}{2})
t(4+9+3)=4+32t(4 + 9 + 3) = 4 + \frac{3}{2}
16t=11216t = \frac{11}{2}
t=1132t = \frac{11}{32}
よって、
OH=(11132)a+1132b=2132a+1132b\vec{OH} = (1-\frac{11}{32})\vec{a} + \frac{11}{32}\vec{b} = \frac{21}{32}\vec{a} + \frac{11}{32}\vec{b}

3. 最終的な答え

OH=2132a+1132b\vec{OH} = \frac{21}{32}\vec{a} + \frac{11}{32}\vec{b}

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