$k$ を実数の定数とする。 $\tan \theta = k$ ...(1) $2\cos \theta + 1 \ge 0$ ...(2) (1) $k=1$ のとき、$0 \le \theta < 2\pi$ において、(1) を解け。 (2) $0 \le \theta < 2\pi$ において、(2) を解け。 (3) $0 \le \theta < 2\pi$ における (1) の解は 2 個ある。その 2 個の解の和が $\frac{4}{3}\pi$ となるような $k$ の値を求めよ。 (4) (2) で求めた $\theta$ の値の範囲における (1) の解が、2 個あるときを考える。その 2 個の解を $\alpha, \beta (\alpha < \beta)$ とする。 (i) $k$ のとり得る値の範囲を求めよ。 (ii) $\alpha + \beta \ge \frac{7}{4}\pi$ となるような $k$ の値の範囲を求めよ。
2025/7/27
1. 問題の内容
を実数の定数とする。
...(1)
...(2)
(1) のとき、 において、(1) を解け。
(2) において、(2) を解け。
(3) における (1) の解は 2 個ある。その 2 個の解の和が となるような の値を求めよ。
(4) (2) で求めた の値の範囲における (1) の解が、2 個あるときを考える。その 2 個の解を とする。
(i) のとり得る値の範囲を求めよ。
(ii) となるような の値の範囲を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) のとき、 を解く。 の範囲で、 となる は である。
(2) より、 である。 の範囲でこれを満たす の範囲は、 となる が なので、 の範囲は または である。
(3) の解が2つあるということは、が任意の実数を取りうることを意味する。 の周期は であるから、2つの解を と とおくことができる。このとき、 より、 なので、 である。よって、 より、 である。
(4) (i) (2) より、 であり、この範囲で の解が 2 個ある条件を考える。
となる は である。 は で定義されないので注意する。
の範囲は または である。
のとき であり、 のとき である。
のとき であり、 のとき である。
したがって、 または である。
(ii) となる の範囲を求める。 は の解なので、 である。よって、 より、 なので、 である。
であるから、 である。
なので、 である。
したがって、 または である。
この問題の範囲では、 および の範囲でのみ定義されます。そこで、 であるとき、 となり、 のとき、 となります。
の値は計算が難しいので、 となり、 となる。
の値を計算する。
.
に対して .
3. 最終的な答え
(1)
(2) または
(3)
(4) (i) または
(ii)