3つのベクトル $\mathbf{a} = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \\ -2 \end{pmatrix}$, $\mathbf{b} = \begin{pmatrix} 3 \\ 2 \\ -1 \end{pmatrix}$, $\mathbf{c} = \begin{pmatrix} 0 \\ -4 \\ 3 \end{pmatrix}$ が与えられたとき、これらのベクトルが一次独立であるか、一次従属であるかを判定し、一次従属ならば、ベクトル $\mathbf{a}$ を他の2つのベクトル $\mathbf{b}$ と $\mathbf{c}$ の一次結合で表す。
2025/7/27
1. 問題の内容
3つのベクトル , , が与えられたとき、これらのベクトルが一次独立であるか、一次従属であるかを判定し、一次従属ならば、ベクトル を他の2つのベクトル と の一次結合で表す。
2. 解き方の手順
与えられた3つのベクトルが一次従属であるかどうかを調べるには、スカラー を用いて となるような非自明な解( がすべて0ではない解)が存在するかどうかを調べればよい。
つまり、以下の連立一次方程式を解く。
この式は以下のように書き換えられる。
$\begin{cases}
x + 3y = 0 \\
2y - 4z = 0 \\
-2x - y + 3z = 0
\end{cases}$
第1式より が得られる。
第2式より , つまり が得られる。
これらの関係を第3式に代入すると、
を代入すると、
よって、 となる。
したがって、 であり、 である。
この結果は、 という自明な解しか存在しないことを意味するため、ベクトル は一次独立である。
3. 最終的な答え
ベクトル は一次独立である。