問題3は、3次元列ベクトル $a_1, a_2, a_3$ からなる3次正方行列 $A = [a_1, a_2, a_3]$ が正則であるとき、行列式 $|a_3 + 2a_2, 2a_2 - a_1, 5a_1|$ が $|A|$ の何倍になるかを求める問題です。 問題4は、行列 $A = \begin{bmatrix} 1 & 4 \\ 2 & 3 \end{bmatrix}$ に対して、$A$ の余因子行列の (1,2) 成分 $\tilde{a}_{12}$ が、$A$ の (1,2) 小行列の行列式の何倍になるかを求める問題です。

代数学線形代数行列式正方行列余因子行列小行列
2025/7/27

1. 問題の内容

問題3は、3次元列ベクトル a1,a2,a3a_1, a_2, a_3 からなる3次正方行列 A=[a1,a2,a3]A = [a_1, a_2, a_3] が正則であるとき、行列式 a3+2a2,2a2a1,5a1|a_3 + 2a_2, 2a_2 - a_1, 5a_1|A|A| の何倍になるかを求める問題です。
問題4は、行列 A=[1423]A = \begin{bmatrix} 1 & 4 \\ 2 & 3 \end{bmatrix} に対して、AA の余因子行列の (1,2) 成分 a~12\tilde{a}_{12} が、AA の (1,2) 小行列の行列式の何倍になるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

問題3:
行列式の性質を利用します。
まず、a3+2a2,2a2a1,5a1|a_3 + 2a_2, 2a_2 - a_1, 5a_1| を展開します。
a3+2a2,2a2a1,5a1=a3,2a2a1,5a1+2a2,2a2a1,5a1|a_3 + 2a_2, 2a_2 - a_1, 5a_1| = |a_3, 2a_2 - a_1, 5a_1| + |2a_2, 2a_2 - a_1, 5a_1|
=a3,2a2,5a1a3,a1,5a1+2a2,2a2,5a12a2,a1,5a1= |a_3, 2a_2, 5a_1| - |a_3, a_1, 5a_1| + |2a_2, 2a_2, 5a_1| - |2a_2, a_1, 5a_1|
=a3,2a2,5a12a2,a1,5a1= |a_3, 2a_2, 5a_1| - |2a_2, a_1, 5a_1|
=10a3,a2,a110a2,a1,a1= 10 |a_3, a_2, a_1| - 10 |a_2, a_1, a_1|
=10a3,a2,a1= 10 |a_3, a_2, a_1|
ここで、列を入れ替えると符号が変わるので、a3,a2,a1=a3,a1,a2=a1,a3,a2=a1,a2,a3=A|a_3, a_2, a_1| = - |a_3, a_1, a_2| = |a_1, a_3, a_2| = - |a_1, a_2, a_3| = - |A|.
したがって、a3+2a2,2a2a1,5a1=10(A)=10A|a_3 + 2a_2, 2a_2 - a_1, 5a_1| = 10 (-|A|) = -10|A|.
問題4:
行列 A=[1423]A = \begin{bmatrix} 1 & 4 \\ 2 & 3 \end{bmatrix} の (1,2) 小行列は、1行目と2列目を取り除いた行列なので、[2][2] となります。
したがって、(1,2) 小行列の行列式は 22 です。
AA の余因子行列の (1,2) 成分 a~12\tilde{a}_{12} は、(1)1+2M12(-1)^{1+2} M_{12} で計算されます。
ここで、M12M_{12} は (1,2) 小行列の行列式を表します。
a~12=(1)1+2M12=(1)32=2\tilde{a}_{12} = (-1)^{1+2} M_{12} = (-1)^{3} \cdot 2 = -2.
よって、a~12\tilde{a}_{12} は (1,2) 小行列の行列式の 1-1 倍です。

3. 最終的な答え

問題3: -10
問題4: -1

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