整式 $P(x)$ が、$(x+2)^2$ で割り切れ、$x+4$ で割ると $3$ 余る。このとき、$P(x)$ を $(x+2)^2(x+4)$ で割ったときの余りを求める。

代数学多項式剰余の定理因数定理割り算の余り
2025/7/27

1. 問題の内容

整式 P(x)P(x) が、(x+2)2(x+2)^2 で割り切れ、x+4x+4 で割ると 33 余る。このとき、P(x)P(x)(x+2)2(x+4)(x+2)^2(x+4) で割ったときの余りを求める。

2. 解き方の手順

P(x)P(x)(x+2)2(x+4)(x+2)^2(x+4) で割ったときの商を Q(x)Q(x)、余りを R(x)R(x) とすると、
P(x)=(x+2)2(x+4)Q(x)+R(x)P(x) = (x+2)^2(x+4)Q(x) + R(x)
R(x)R(x)22 次以下の整式であるから、R(x)=ax2+bx+cR(x) = ax^2 + bx + c とおける。
したがって、
P(x)=(x+2)2(x+4)Q(x)+ax2+bx+cP(x) = (x+2)^2(x+4)Q(x) + ax^2 + bx + c
P(x)P(x)(x+2)2(x+2)^2 で割り切れるので、ax2+bx+cax^2+bx+c(x+2)2(x+2)^2 で割り切れる。
したがって、ax2+bx+c=a(x+2)2=a(x2+4x+4)=ax2+4ax+4aax^2+bx+c = a(x+2)^2 = a(x^2+4x+4) = ax^2+4ax+4a とおける。
よって、
P(x)=(x+2)2(x+4)Q(x)+a(x+2)2P(x) = (x+2)^2(x+4)Q(x) + a(x+2)^2
また、P(x)P(x)x+4x+4 で割ると 33 余るので、P(4)=3P(-4)=3 である。
したがって、
P(4)=(4+2)2(4+4)Q(4)+a(4+2)2=3P(-4) = (-4+2)^2(-4+4)Q(-4) + a(-4+2)^2 = 3
(x+2)2=(x2+4x+4)(x+2)^2 = (x^2 + 4x + 4)
0+a(2)2=30 + a(-2)^2 = 3
4a=34a = 3
a=34a = \frac{3}{4}
したがって、余りは
R(x)=34(x+2)2=34(x2+4x+4)=34x2+3x+3R(x) = \frac{3}{4}(x+2)^2 = \frac{3}{4}(x^2+4x+4) = \frac{3}{4}x^2 + 3x + 3

3. 最終的な答え

34x2+3x+3\frac{3}{4}x^2 + 3x + 3

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