2本の直線 $x=3$ と $y=2$ を漸近線とし、点 $(1, 1)$ を通る双曲線をグラフとする関数を $y = \frac{ax+b}{cx+d}$ の形で表す。

代数学双曲線関数漸近線分数関数
2025/7/27

1. 問題の内容

2本の直線 x=3x=3y=2y=2 を漸近線とし、点 (1,1)(1, 1) を通る双曲線をグラフとする関数を y=ax+bcx+dy = \frac{ax+b}{cx+d} の形で表す。

2. 解き方の手順

双曲線の漸近線が x=3x=3y=2y=2 であることから、関数は次のように表せる。
y=a(x3)+2(cx+d)c(x3)+dy = \frac{a(x-3) + 2(cx+d)}{c(x-3)+d}
これは、以下のように変形できる。
y=ax3a+2cx+2dcx3c+d=(a+2c)x+(2d3a)cx+(d3c)y = \frac{ax - 3a + 2cx + 2d}{cx - 3c + d} = \frac{(a+2c)x + (2d-3a)}{cx + (d-3c)}
与えられた関数と比較すると、以下のようになる。
y=ax+bcx+dy = \frac{ax+b}{cx+d}
ここで、係数を比較すると、
a=a+2ca = a+2c
b=2d3ab = 2d-3a
c=cc = c
d=d3cd = d-3c
最初の式より a=a+2c    2c=0    c=0a=a+2c \implies 2c = 0 \implies c=0
4番目の式より d=d3c    3c=0    c=0d=d-3c \implies 3c=0 \implies c=0
c=0c=0 より、関数は y=ax+bdy = \frac{ax+b}{d}となり双曲線とならないので、
双曲線の標準形を考える。
漸近線が x=3,y=2x=3, y=2 であることから、
y=2+kx3y = 2 + \frac{k}{x-3} という形になる。
これが点 (1,1)(1, 1) を通るので、
1=2+k131 = 2 + \frac{k}{1-3}
1=2+k21 = 2 + \frac{k}{-2}
1=k2-1 = \frac{k}{-2}
k=2k = 2
よって、y=2+2x3=2(x3)+2x3=2x6+2x3=2x4x3y = 2 + \frac{2}{x-3} = \frac{2(x-3)+2}{x-3} = \frac{2x-6+2}{x-3} = \frac{2x-4}{x-3}

3. 最終的な答え

y=2x4x3y = \frac{2x-4}{x-3}

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