命題A「a, bが無理数ならば、a+bは無理数またはabは無理数である」について、以下の問いに答える。 (1) 命題Aが偽であることを示す反例が含まれる集合を選ぶ。また、命題Aの反例となるa, bの組を2つ選ぶ。 (2) 「クラスのすべての生徒はスマートフォンを持っている」という命題が成り立たないとき、どのような状態かを選ぶ。同様に、命題Aが成り立たないとき、どのような状態かを選ぶ。

代数学命題無理数有理数集合反例
2025/7/27

1. 問題の内容

命題A「a, bが無理数ならば、a+bは無理数またはabは無理数である」について、以下の問いに答える。
(1) 命題Aが偽であることを示す反例が含まれる集合を選ぶ。また、命題Aの反例となるa, bの組を2つ選ぶ。
(2) 「クラスのすべての生徒はスマートフォンを持っている」という命題が成り立たないとき、どのような状態かを選ぶ。同様に、命題Aが成り立たないとき、どのような状態かを選ぶ。

2. 解き方の手順

(1) 命題Aが偽であるということは、「a, bが無理数」であり、かつ「a+bは有理数で、かつabも有理数」であるということ。
- Pはa, bが無理数の集合。Qはa+bが無理数またはabが無理数の集合。したがって、命題Aの反例は、Pに属し、Qに属さない。つまり、PQP \cap \overline{Q} に含まれる。
- 反例となるa, bの組を探す。
- ① a=2, b=3: a+b = 5, ab = 6 (どちらも有理数)。a, bは有理数なので不適。
- ② a=2+1,b=21a = -\sqrt{2} + 1, b = -\sqrt{2} - 1: a+b=22a+b = -2\sqrt{2} (無理数), ab=(21)(2+1)=21=1ab = (\sqrt{2}-1)(\sqrt{2}+1) = 2-1 = 1 (有理数)。不適。
- ③ a=1+2,b=12a = 1 + \sqrt{2}, b = 1 - \sqrt{2}: a+b=2a+b = 2 (有理数), ab=(1+2)(12)=12=1ab = (1+\sqrt{2})(1-\sqrt{2}) = 1 - 2 = -1 (有理数)。a, bは無理数なので適する。
- ④ a=2,b=2a = \sqrt{2}, b = -\sqrt{2}: a+b=0a+b = 0 (有理数), ab=2ab = -2 (有理数)。a, bは無理数なので適する。
- ⑤ a=2,b=12a = \sqrt{2}, b = 1 - \sqrt{2}: a+b=1a+b = 1 (有理数), ab=2(12)=22ab = \sqrt{2}(1 - \sqrt{2}) = \sqrt{2} - 2 (無理数)。不適。
(2) 「クラスのすべての生徒はスマートフォンを持っている」という命題が成り立たないということは、「クラスのある生徒はスマートフォンを持っていない」ということ。
命題Aが成り立たないということは、「ある無理数a, bに対して、a+bは有理数かつabは有理数である」ということ。

3. 最終的な答え

ア: ②
イ: ③
ウ: ④
エ: ③
オ: ②

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