(1) 3点(1,4), (-1,-2), (-2, 1)を通る放物線の方程式を求める。 (2) $y = 2x^2 - 8x + 3$ (定義域 $0 \le x \le a$, $a$は正の定数)について、以下の問いに答える。 (i) グラフの軸を求める。 (ii) 最小値を、$0 < a < 2$ のときと $2 \le a$ のときでそれぞれ求める。 (iii) 最大値を、$0 < a < 4$ のとき、$a = 4$ のとき、$4 < a$ のときでそれぞれ求める。 (3) 2次不等式 $m(x+2) > -(x^2 + 2x + 1)$ の解がすべての実数であるような、$m$の範囲を求める。

代数学二次関数放物線二次不等式最大値最小値連立方程式判別式
2025/7/27

1. 問題の内容

(1) 3点(1,4), (-1,-2), (-2, 1)を通る放物線の方程式を求める。
(2) y=2x28x+3y = 2x^2 - 8x + 3 (定義域 0xa0 \le x \le a, aaは正の定数)について、以下の問いに答える。
(i) グラフの軸を求める。
(ii) 最小値を、0<a<20 < a < 2 のときと 2a2 \le a のときでそれぞれ求める。
(iii) 最大値を、0<a<40 < a < 4 のとき、a=4a = 4 のとき、4<a4 < a のときでそれぞれ求める。
(3) 2次不等式 m(x+2)>(x2+2x+1)m(x+2) > -(x^2 + 2x + 1) の解がすべての実数であるような、mmの範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 求める放物線を y=Ax2+Bx+Cy = Ax^2 + Bx + C とおく。3点の座標を代入して連立方程式を解く。
A+B+C=4A + B + C = 4
AB+C=2A - B + C = -2
4A2B+C=14A - 2B + C = 1
1式目と2式目より、2B=62B = 6 よって B=3B = 3
A+C=1A + C = 1
4A6+C=14A - 6 + C = 1 より、4A+C=74A + C = 7
3A=63A = 6 より、A=2A = 2
C=1C = -1
よって、y=2x2+3x1y = 2x^2 + 3x - 1
(2) y=2x28x+3=2(x24x)+3=2(x24x+44)+3=2(x2)28+3=2(x2)25y = 2x^2 - 8x + 3 = 2(x^2 - 4x) + 3 = 2(x^2 - 4x + 4 - 4) + 3 = 2(x - 2)^2 - 8 + 3 = 2(x - 2)^2 - 5
(i) 軸は x=2x = 2
(ii) 最小値について:
0<a<20 < a < 2 のとき、定義域 0xa0 \le x \le a において、x=ax = a で最小値をとる。
y=2a28a+3y = 2a^2 - 8a + 3
2a2 \le a のとき、定義域 0xa0 \le x \le a において、x=2x = 2 で最小値をとる。
y=5y = -5
(iii) 最大値について:
0<a<40 < a < 4 のとき、x=0x = 0 で最大値 33 をとる。
a=4a = 4 のとき、x=0x = 0 で最大値 33 をとる。x=4x = 4 で最大値 2(42)25=85=32(4-2)^2 - 5 = 8 - 5 = 3をとる。
4<a4 < a のとき、x=ax = a で最大値 2a28a+32a^2 - 8a + 3 をとる。
(3) m(x+2)>(x2+2x+1)m(x+2) > -(x^2 + 2x + 1)
mx+2m>x22x1mx + 2m > -x^2 - 2x - 1
x2+(m+2)x+(2m+1)>0x^2 + (m+2)x + (2m+1) > 0
この不等式がすべての実数xxで成り立つためには、判別式 D<0D < 0 である必要がある。
D=(m+2)24(2m+1)=m2+4m+48m4=m24m=m(m4)<0D = (m+2)^2 - 4(2m+1) = m^2 + 4m + 4 - 8m - 4 = m^2 - 4m = m(m-4) < 0
よって、0<m<40 < m < 4

3. 最終的な答え

[1] ア: 2, イ: 3, ウ: 1
[2] (1) エ: 4
(2) (i) オ: 7, カ: 9
(ii) キ: 2, ク: 6
(3) (i) ケ: 0, コ: 3
(ii) サ: 0, シ: 4, ス: 3
(iii) セ: 7, ソ: 9
[3] タ: 0, チ: 4

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