(1) すべての実数 $x$ について、2次不等式 $x^2 + kx - k > 0$ が成り立つような定数 $k$ の値の範囲を求める。 (2) 2次不等式 $kx^2 + (k+4)x + k > 0$ が解をもたないような定数 $k$ の値の範囲を求める。
2025/7/27
1. 問題の内容
(1) すべての実数 について、2次不等式 が成り立つような定数 の値の範囲を求める。
(2) 2次不等式 が解をもたないような定数 の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1)
すべての実数 に対して が成り立つための条件は、2次関数 のグラフが常に 軸より上にあること、つまり の判別式 が であることである。
判別式 は
となる条件は
したがって、
(2)
2次不等式 が解をもたないための条件を考える。
まず、 のとき、 となり、 で不等式が成り立つため、解をもつ。したがって、 は条件を満たさない。
の場合、2次不等式 が解をもたないということは、すべての に対して が成り立つということである。
したがって、以下の2つの条件を満たす必要がある。
* (上に凸)
* 判別式
判別式 は
より、
または
である必要があるため、 が条件を満たす。
したがって、
3. 最終的な答え
(1)
(2)