2直線のなす角の二等分線上の点は、2直線からの距離が等しいという性質を利用します。
まず、2直線の方程式を一般形 ax+by+c=0 の形にします。 3x+4y−7=0 12x−5y−7=0 次に、点 (x,y) から直線 ax+by+c=0 までの距離 d は、以下の式で表されます。 d=a2+b2∣ax+by+c∣ 二等分線上の点 (x,y) から2直線までの距離が等しいので、 32+42∣3x+4y−7∣=122+(−5)2∣12x−5y−7∣ 9+16∣3x+4y−7∣=144+25∣12x−5y−7∣ 25∣3x+4y−7∣=169∣12x−5y−7∣ 5∣3x+4y−7∣=13∣12x−5y−7∣ 13∣3x+4y−7∣=5∣12x−5y−7∣ 絶対値を外すと、次の2つの式が得られます。
13(3x+4y−7)=5(12x−5y−7) または 13(3x+4y−7)=−5(12x−5y−7) それぞれ計算します。
場合1: 13(3x+4y−7)=5(12x−5y−7) 39x+52y−91=60x−25y−35 0=21x−77y+56 21x−77y+56=0 3x−11y+8=0 場合2: 13(3x+4y−7)=−5(12x−5y−7) 39x+52y−91=−60x+25y+35 99x+27y−126=0 11x+3y−14=0 ここで、どちらが鋭角の二等分線であるかを判断します。
2直線の傾きを求めます。
3x+4y=7⟹y=−43x+47 12x−5y=7⟹y=512x−57 傾きが負の直線と正の直線が交わっているので、鋭角の二等分線は傾きが正の方です。
3x−11y+8=0⟹y=113x+118 11x+3y−14=0⟹y=−311x+314 したがって3x−11y+8=0が鋭角の二等分線です。