問題は、次の2つの関数の微分を求めることです。 (2) $y_2 = \frac{d}{dx}(-xe^{-x^2})$ (3) $y_3 = \frac{d}{dx}((1-x^2)e^{-x^2})$

解析学微分関数の微分積の微分公式指数関数
2025/7/27

1. 問題の内容

問題は、次の2つの関数の微分を求めることです。
(2) y2=ddx(xex2)y_2 = \frac{d}{dx}(-xe^{-x^2})
(3) y3=ddx((1x2)ex2)y_3 = \frac{d}{dx}((1-x^2)e^{-x^2})

2. 解き方の手順

(2) 積の微分公式 (uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' を利用します。
u=xu = -x, v=ex2v = e^{-x^2} とすると、
u=1u' = -1, v=ex2(2x)=2xex2v' = e^{-x^2} \cdot (-2x) = -2xe^{-x^2}
したがって、
y2=ddx(xex2)=uv+uv=(1)ex2+(x)(2xex2)=ex2+2x2ex2=(2x21)ex2y_2 = \frac{d}{dx}(-xe^{-x^2}) = u'v + uv' = (-1)e^{-x^2} + (-x)(-2xe^{-x^2}) = -e^{-x^2} + 2x^2e^{-x^2} = (2x^2 - 1)e^{-x^2}
(3) 積の微分公式 (uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' を利用します。
u=1x2u = 1-x^2, v=ex2v = e^{-x^2} とすると、
u=2xu' = -2x, v=ex2(2x)=2xex2v' = e^{-x^2} \cdot (-2x) = -2xe^{-x^2}
したがって、
y3=ddx((1x2)ex2)=uv+uv=(2x)ex2+(1x2)(2xex2)=2xex22xex2+2x3ex2=(2x34x)ex2=2x(x22)ex2y_3 = \frac{d}{dx}((1-x^2)e^{-x^2}) = u'v + uv' = (-2x)e^{-x^2} + (1-x^2)(-2xe^{-x^2}) = -2xe^{-x^2} - 2xe^{-x^2} + 2x^3e^{-x^2} = (2x^3 - 4x)e^{-x^2} = 2x(x^2 - 2)e^{-x^2}

3. 最終的な答え

(2) y2=(2x21)ex2y_2 = (2x^2 - 1)e^{-x^2}
(3) y3=2x(x22)ex2y_3 = 2x(x^2 - 2)e^{-x^2}

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