この問題は、関数 $f(x) = 2x^2$ について、平均変化率、微分係数、接線の方程式、面積などを求める問題です。具体的には、以下の内容が含まれています。 (1) $x$ が $a$ から $a+h$ まで変化するときの $f(x)$ の平均変化率と、$x=a$ における微分係数を求める。 (2) 放物線 $y=f(x)$ 上の点 $P(a, 2a^2)$ における接線の方程式、接線と $y$ 軸との交点 $Q$ の座標、点 $Q$ を通り接線に垂直な直線の方程式を求める。 (3) 三角形 $APQ$ の面積 $S$ を求める。 (4) 定積分 $T = \int_0^a (2x^2 - \text{ア}x + \text{オ}^2) dx$ が表すものを選択する。 (5) $a>0$ の範囲における $S-T$ の値を調べる。

解析学微分接線面積定積分平均変化率微分係数
2025/7/27

1. 問題の内容

この問題は、関数 f(x)=2x2f(x) = 2x^2 について、平均変化率、微分係数、接線の方程式、面積などを求める問題です。具体的には、以下の内容が含まれています。
(1) xxaa から a+ha+h まで変化するときの f(x)f(x) の平均変化率と、x=ax=a における微分係数を求める。
(2) 放物線 y=f(x)y=f(x) 上の点 P(a,2a2)P(a, 2a^2) における接線の方程式、接線と yy 軸との交点 QQ の座標、点 QQ を通り接線に垂直な直線の方程式を求める。
(3) 三角形 APQAPQ の面積 SS を求める。
(4) 定積分 T=0a(2x2x+2)dxT = \int_0^a (2x^2 - \text{ア}x + \text{オ}^2) dx が表すものを選択する。
(5) a>0a>0 の範囲における STS-T の値を調べる。

2. 解き方の手順

(1) 平均変化率と微分係数
f(a+h)=2(a+h)2=2(a2+2ah+h2)=2a2+4ah+2h2f(a+h) = 2(a+h)^2 = 2(a^2 + 2ah + h^2) = 2a^2 + 4ah + 2h^2
平均変化率は f(a+h)f(a)h=2a2+4ah+2h22a2h=4ah+2h2h=4a+2h\frac{f(a+h) - f(a)}{h} = \frac{2a^2 + 4ah + 2h^2 - 2a^2}{h} = \frac{4ah + 2h^2}{h} = 4a + 2h
したがって、アは 4a+2h4a+2h
微分係数は limh0(4a+2h)=4a\lim_{h \to 0} (4a+2h) = 4a
したがって、イは 4a4a
(2) 接線の方程式など
y=2x2y = 2x^2 より y=4xy' = 4x。点 P(a,2a2)P(a, 2a^2) における接線の傾きは 4a4a
接線の方程式は y2a2=4a(xa)y - 2a^2 = 4a(x - a)、つまり y=4ax4a2+2a2=4ax2a2y = 4ax - 4a^2 + 2a^2 = 4ax - 2a^2
したがって、ウは 4a4a、エは 2a2-2a^2
QQ は接線と yy 軸との交点なので、座標は (0,2a2)(0, -2a^2)
したがって、オは 2a2-2a^2
QQ を通り接線に垂直な直線の傾きは 14a-\frac{1}{4a}
したがって、直線の方程式は y(2a2)=14a(x0)y - (-2a^2) = -\frac{1}{4a}(x - 0)、つまり y=14ax2a2y = -\frac{1}{4a}x - 2a^2
したがって、カは 14a-\frac{1}{4a}
(3) 三角形 APQAPQ の面積
AA は直線 y=14ax2a2y = -\frac{1}{4a}x - 2a^2xx 軸との交点なので、0=14ax2a20 = -\frac{1}{4a}x - 2a^2 より x=8a3x = -8a^3
したがって、AA の座標は (8a3,0)(-8a^3, 0)
AP=8a3a=8a3+aAP = |-8a^3 - a| = 8a^3 + a。点 QQ から直線 APAP までの距離は、APAPyy 座標の絶対値なので、 2a20=2a2|-2a^2 - 0| = 2a^2
三角形 APQAPQ の面積は S=12a(8a3)×2a2=12(8a3+a)(2a2)=(8a3+a)(a2)=8a5+a3S = \frac{1}{2} |a - (-8a^3)| \times |2a^2| = \frac{1}{2} (8a^3 + a) (2a^2) = (8a^3+a)(a^2) = 8a^5 + a^3
したがって、キは 88、クは a5a^5、ケは ++、コは a3a^3
(4) 定積分
T=0a(2x24ax2a2)dxT = \int_0^a (2x^2 - 4ax - 2a^2) dx
この式は、放物線 y=2x2y = 2x^2 と直線 y=4ax2a2y = 4ax-2a^2で囲まれた図形の面積を表します。
したがって、ソは ①
(5) STS-T の値
ST=8a5+a30a[2x2(4ax2a2)]dx=8a5+a3[23x32ax2+2a2x]0a=8a5+a3(23a32a3+2a3)=8a5+a323a3=8a5+13a3=a3(8a2+13)S-T = 8a^5+a^3 - \int_0^a [2x^2-(4ax-2a^2)] dx = 8a^5 + a^3 - [ \frac{2}{3}x^3 -2ax^2+2a^2x ]^a_0 = 8a^5 + a^3 - (\frac{2}{3}a^3 - 2a^3 + 2a^3) = 8a^5 + a^3 - \frac{2}{3}a^3 = 8a^5 + \frac{1}{3}a^3 = a^3(8a^2 + \frac{1}{3})
ST=8a5+13a3S-T = 8a^5+\frac{1}{3} a^3 なので チ 13a3\frac{1}{3} a^3
ここで、ST>0S-T > 0 は常に成立する。
dSdadTda=40a4+a2>0\frac{dS}{da} - \frac{dT}{da} = 40a^4 + a^2 > 0 より a=0a=0 の時に最小となる。
S=40a4+a2=0=>a=0S'=40a^4 + a^2 = 0 => a=0
T=2/3a32a3+2a3=23a3T' = 2/3 a^3 -2a^3+2a^3 = \frac{2}{3}a^3

3. 最終的な答え

ア: 4a+2h4a+2h
イ: 4a4a
ウ: 4a4a
エ: 2a2-2a^2
オ: 2a2-2a^2
カ: 14a-\frac{1}{4a}
キ: 88
ク: a5a^5
ケ: ++
コ: a3a^3
ソ: ①
チ: 13a3\frac{1}{3}a^3
テ: ⓪
ナ: 0
ヌネノ: 三

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