ロピタルの定理を用いる方法と、テイラー展開を用いる方法の2通りで解きます。
**方法1:ロピタルの定理**
x→0 のとき、分子は e2(0)−e−0=1−1=0 に、分母は 0 に近づくため、00 の不定形です。したがって、ロピタルの定理を適用できます。 分子の微分: dxd(e2x−e−x)=2e2x+e−x 分母の微分: dxd(x)=1 したがって、
limx→0xe2x−e−x=limx→012e2x+e−x 2e2(0)+e−0=2(1)+1=3 **方法2:テイラー展開**
ex の x=0 周りのテイラー展開は、 ex=1+x+2!x2+3!x3+⋯ です。 したがって、
e2x=1+2x+2!(2x)2+3!(2x)3+⋯=1+2x+2x2+34x3+⋯ e−x=1−x+2!(−x)2+3!(−x)3+⋯=1−x+2x2−6x3+⋯ これらを用いると、
e2x−e−x=(1+2x+2x2+⋯)−(1−x+2x2−⋯)=3x+23x2+⋯ xe2x−e−x=x3x+23x2+⋯=3+23x+⋯ limx→0xe2x−e−x=limx→0(3+23x+⋯)=3