次の広義積分の収束、発散を調べよ。 (1) $\int_{0}^{1} \log x dx$ (2) $\int_{0}^{\pi/2} \frac{dx}{\sin x}$ (3) $\int_{0}^{\infty} e^{-x^2} dx$ (4) $\int_{0}^{1} \frac{dx}{\sqrt{x(1-x)}}$ (5) $\int_{-\infty}^{\infty} \frac{dx}{\sqrt{x^4+1}}$ (6) $\int_{0}^{\infty} \frac{dx}{\sqrt{x^2+1}}$
2025/7/27
1. 問題の内容
次の広義積分の収束、発散を調べよ。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
2. 解き方の手順
(1)
これは で被積分関数が定義されない広義積分である。
ここで (ロピタルの定理)
したがって、。よって、収束する。
(2)
これは で被積分関数が定義されない広義積分である。
において が成り立つので、 となる。
は発散するので、 も発散する。
より正確には を考える。
より . よって発散する。
(3)
これは積分区間が無限である広義積分である。
(ガウス積分)
よって、収束する。
(4)
これは と で被積分関数が定義されない広義積分である。
とおくと より 。
のとき より
のとき より
よって、収束する。
(5)
これは積分区間が無限である広義積分である。
被積分関数は偶関数なので
で であり は収束するので、 は収束する。
よって、収束する。
(6)
これは積分区間が無限である広義積分である。
で であり は発散するので、 は発散する。
より正確には を考える。
よって、発散する。
3. 最終的な答え
(1) 収束
(2) 発散
(3) 収束
(4) 収束
(5) 収束
(6) 発散