この積分を直接的に計算することは難しいので、工夫が必要です。一般的には以下の手順で計算します。
ステップ1: 積分を2乗する
I=∫0∞e−x2dx I2=(∫0∞e−x2dx)(∫0∞e−y2dy)=∫0∞∫0∞e−(x2+y2)dxdy ステップ2: 極座標変換
直交座標 (x,y) を極座標 (r,θ) に変換します。 x=rcosθ y=rsinθ x2+y2=r2 dxdy=rdrdθ 積分範囲は x≥0 かつ y≥0 であるため、θ の範囲は 0≤θ≤2π となります。 r の範囲は 0≤r<∞ です。 したがって、I2 は次のように書き換えられます。 I2=∫0π/2∫0∞e−r2rdrdθ ステップ3: 積分の計算
u=r2 と置くと、du=2rdr なので、 ∫0∞e−r2rdr=21∫0∞e−udu=21[−e−u]0∞=21(0−(−1))=21 次に、θ に関する積分を計算します。 ∫0π/221dθ=21[θ]0π/2=21(2π−0)=4π したがって、
I2=4π ステップ4: 解を求める
I>0 であることに注意して、I を求めます。 I=4π=2π