問題は以下の通りです。 - 円 $C: (x-a)^2 + y^2 = 8$ が直線 $l: y = \frac{4}{3}x$ に接している。ただし、$a$ は実数で $a > 0$ である。 (1) $a$ の値を求める。 (2) 円 $C_1$ は、$C$ と異なる円であり、中心が $x$ 軸上にあり、$l$ と $C$ の両方に接している。$C_1$ の中心の座標と半径を求める。

幾何学接線点と直線の距離中心半径方程式
2025/7/27

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
- 円 C:(xa)2+y2=8C: (x-a)^2 + y^2 = 8 が直線 l:y=43xl: y = \frac{4}{3}x に接している。ただし、aa は実数で a>0a > 0 である。
(1) aa の値を求める。
(2) 円 C1C_1 は、CC と異なる円であり、中心が xx 軸上にあり、llCC の両方に接している。C1C_1 の中心の座標と半径を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 CC と直線 ll が接するという条件から、aa の値を求める。
CC の中心 (a,0)(a, 0) と直線 l:4x3y=0l: 4x - 3y = 0 の距離 dd は、円の半径 r=8=22r = \sqrt{8} = 2\sqrt{2} に等しい。
点と直線の距離の公式より、
d=4a3(0)42+(3)2=4a16+9=4a5d = \frac{|4a - 3(0)|}{\sqrt{4^2 + (-3)^2}} = \frac{|4a|}{\sqrt{16 + 9}} = \frac{4a}{5}
(∵ a>0a > 0 より 4a=4a|4a| = 4a
したがって、
4a5=22\frac{4a}{5} = 2\sqrt{2}
4a=1024a = 10\sqrt{2}
a=1024=522a = \frac{10\sqrt{2}}{4} = \frac{5\sqrt{2}}{2}
(2) 円 C1C_1 の中心を (b,0)(b, 0)、半径を r1r_1 とおく。
C1C_1 は直線 ll に接するので、中心 (b,0)(b, 0) と直線 l:4x3y=0l: 4x - 3y = 0 の距離は r1r_1 に等しい。
4b42+(3)2=4b5=r1\frac{|4b|}{\sqrt{4^2 + (-3)^2}} = \frac{4|b|}{5} = r_1
r1=45br_1 = \frac{4}{5} |b|
CC と円 C1C_1 は接するので、中心間の距離は半径の和または差に等しい。
つまり、(ba)2+(00)2=(b522)2=b522=22±r1\sqrt{(b - a)^2 + (0 - 0)^2} = \sqrt{(b - \frac{5\sqrt{2}}{2})^2} = |b - \frac{5\sqrt{2}}{2}| = 2\sqrt{2} \pm r_1
b522=22±45b|b - \frac{5\sqrt{2}}{2}| = 2\sqrt{2} \pm \frac{4}{5} |b|
場合分けをする。
(i) b0b \geq 0 のとき、b=b|b| = b
(a) b522b \geq \frac{5\sqrt{2}}{2} のとき、b522=22±45bb - \frac{5\sqrt{2}}{2} = 2\sqrt{2} \pm \frac{4}{5} b
b522=22+45bb - \frac{5\sqrt{2}}{2} = 2\sqrt{2} + \frac{4}{5} b のとき、
15b=922\frac{1}{5} b = \frac{9\sqrt{2}}{2}
b=4522b = \frac{45\sqrt{2}}{2}
r1=45b=454522=182r_1 = \frac{4}{5}b = \frac{4}{5} \cdot \frac{45\sqrt{2}}{2} = 18\sqrt{2}
b522=2245bb - \frac{5\sqrt{2}}{2} = 2\sqrt{2} - \frac{4}{5} b のとき、
95b=922\frac{9}{5} b = \frac{9\sqrt{2}}{2}
b=522b = \frac{5\sqrt{2}}{2}
これは CC と一致するので不適。
(b) 0b<5220 \leq b < \frac{5\sqrt{2}}{2} のとき、522b=22±45b\frac{5\sqrt{2}}{2} - b = 2\sqrt{2} \pm \frac{4}{5}b
522b=22+45b\frac{5\sqrt{2}}{2} - b = 2\sqrt{2} + \frac{4}{5}b のとき、
95b=22\frac{9}{5}b = \frac{\sqrt{2}}{2}
b=5218b = \frac{5\sqrt{2}}{18}
r1=455218=229r_1 = \frac{4}{5} \cdot \frac{5\sqrt{2}}{18} = \frac{2\sqrt{2}}{9}
522b=2245b\frac{5\sqrt{2}}{2} - b = 2\sqrt{2} - \frac{4}{5}b のとき、
15b=22\frac{1}{5} b = \frac{\sqrt{2}}{2}
b=522b = \frac{5\sqrt{2}}{2}
これは CC と一致するので不適。
(ii) b<0b < 0 のとき、b=b|b| = -b
b522=22±45(b)|b - \frac{5\sqrt{2}}{2}| = 2\sqrt{2} \pm \frac{4}{5} (-b)
522b=22±45b\frac{5\sqrt{2}}{2} - b = 2\sqrt{2} \pm \frac{-4}{5}b
522b=2245b\frac{5\sqrt{2}}{2} - b = 2\sqrt{2} - \frac{4}{5} b のとき
15b=22\frac{-1}{5}b = -\frac{\sqrt{2}}{2}
b=522b = \frac{5\sqrt{2}}{2}
不適。
522b=22+45b\frac{5\sqrt{2}}{2} - b = 2\sqrt{2} + \frac{4}{5} b
322=95b\frac{3\sqrt{2}}{2} = \frac{9}{5} b
526=b\frac{5\sqrt{2}}{6} = b
b=526b = \frac{5\sqrt{2}}{6}
r=45b=45526=223r = \frac{4}{5}|b| = \frac{4}{5} \cdot \frac{5\sqrt{2}}{6} = \frac{2\sqrt{2}}{3}
これはb>0b>0なので不適。
以上より、(b,0)=(4522,0)(b, 0) = (\frac{45\sqrt{2}}{2}, 0) のとき r1=182r_1 = 18\sqrt{2}
(b,0)=(5218,0)(b, 0) = (\frac{5\sqrt{2}}{18}, 0) のとき r1=229r_1 = \frac{2\sqrt{2}}{9}

3. 最終的な答え

(1) a=522a = \frac{5\sqrt{2}}{2}
(2) 中心 (4522,0)(\frac{45\sqrt{2}}{2}, 0), 半径 18218\sqrt{2}
または、中心 (5218,0)(\frac{5\sqrt{2}}{18}, 0), 半径 229\frac{2\sqrt{2}}{9}

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