$2x + 25y = 1993$ を満たす整数 $x, y$ のうち、$|x - y|$ が最小になるような $x, y$ の値を求める。

代数学不定方程式整数解絶対値
2025/7/27

1. 問題の内容

2x+25y=19932x + 25y = 1993 を満たす整数 x,yx, y のうち、xy|x - y| が最小になるような x,yx, y の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式 2x+25y=19932x + 25y = 1993 の特殊解を一つ見つける。
2x=199325y2x = 1993 - 25y より、x=199325y2x = \frac{1993 - 25y}{2} となる。
xx が整数であるためには、199325y1993 - 25y が偶数である必要がある。
19931993 は奇数なので、25y25y が奇数になるように yy を選ぶ。
例えば、y=1y = 1 とすると、x=1993252=19682=984x = \frac{1993 - 25}{2} = \frac{1968}{2} = 984 となり、整数解 (x,y)=(984,1)(x, y) = (984, 1) が得られる。
したがって、(x,y)=(984,1)(x, y) = (984, 1)2x+25y=19932x + 25y = 1993 の特殊解である。
次に、一般解を求める。
2x+25y=19932x + 25y = 1993
2984+251=19932 \cdot 984 + 25 \cdot 1 = 1993
辺々引くと
2(x984)+25(y1)=02(x - 984) + 25(y - 1) = 0
2(x984)=25(y1)2(x - 984) = -25(y - 1)
222525 は互いに素なので、x984x - 9842525 の倍数、y1y - 122 の倍数である。
したがって、整数 kk を用いて
x984=25kx - 984 = 25k
y1=2ky - 1 = -2k
と表せる。
よって、一般解は
x=984+25kx = 984 + 25k
y=12ky = 1 - 2k
となる。
xy=(984+25k)(12k)=983+27k|x - y| = |(984 + 25k) - (1 - 2k)| = |983 + 27k| を最小にする整数 kk を求める。
983+27k=0983 + 27k = 0 となる kk を考えると、k=9832736.4k = -\frac{983}{27} \approx -36.4
したがって、k=36k = -36 または k=37k = -37983+27k|983 + 27k| を最小にする候補である。
k=36k = -36 のとき、983+27(36)=983972=11=11|983 + 27(-36)| = |983 - 972| = |11| = 11
k=37k = -37 のとき、983+27(37)=983999=16=16|983 + 27(-37)| = |983 - 999| = |-16| = 16
よって、k=36k = -36 のとき、xy|x - y| が最小になる。
x=984+25(36)=984900=84x = 984 + 25(-36) = 984 - 900 = 84
y=12(36)=1+72=73y = 1 - 2(-36) = 1 + 72 = 73

3. 最終的な答え

x=84x = 84, y=73y = 73

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