行列 A および B の余因子行列と逆行列を求める手順は以下の通りです。 まず、行列 A の余因子行列を計算します。余因子 Cij は、行列 A から i 行と j 列を取り除いた行列の行列式に (−1)i+j をかけたものです。 C11=(−1)1+1(4⋅2−(−2)⋅0)=8 C12=(−1)1+2(1⋅2−(−2)⋅3)=−8 C13=(−1)1+3(1⋅0−4⋅3)=−12 C21=(−1)2+1(3⋅2−0⋅0)=−6 C22=(−1)2+2(1⋅2−0⋅3)=2 C23=(−1)2+3(1⋅0−3⋅3)=9 C31=(−1)3+1(3⋅(−2)−4⋅0)=−6 C32=(−1)3+2(1⋅(−2)−1⋅0)=2 C33=(−1)3+3(1⋅4−1⋅3)=1 したがって、余因子行列 C は次のようになります。 C=8−6−6−822−1291 余因子行列の転置行列である、adj(A) は次のようになります。
adj(A)=CT=8−8−12−629−621 det(A)=1(4⋅2−(−2)⋅0)−3(1⋅2−(−2)⋅3)+0(1⋅0−4⋅3)=8−3(8)+0=8−24=−16 最後に、逆行列 A−1 を計算します。 A−1=det(A)1adj(A)=−1618−8−12−629−621=−1/21/23/43/8−1/8−9/163/8−1/8−1/16 行列 B の余因子行列、行列式、逆行列を同様に計算できます。余因子行列を計算するには、4x4 行列の行列式を何度も計算する必要があります。
det(B)=0なので、逆行列は存在しません。余因子行列は計算できます。 したがって、余因子行列 C は次のようになります。 C=−200−20000−20−20000−2 余因子行列の転置行列である、adj(B) は次のようになります。
adj(B)=CT=−20−20000000−20−200−2 行列 B の行列式を計算すると 0 になるため、逆行列は存在しません。