放物線の方程式を求める問題です。それぞれ、 (1) 頂点と通る点が与えられた場合 (2) 軸の方程式と通る2点が与えられた場合 (3) 通る2点とx軸に接することが与えられた場合 (4) 通る3点が与えられた場合 について、放物線の方程式を求めます。

代数学二次関数放物線方程式グラフ
2025/7/27
はい、承知いたしました。画像に書かれた4つの問題について、それぞれ解説と解答を示します。

1. 問題の内容

放物線の方程式を求める問題です。それぞれ、
(1) 頂点と通る点が与えられた場合
(2) 軸の方程式と通る2点が与えられた場合
(3) 通る2点とx軸に接することが与えられた場合
(4) 通る3点が与えられた場合
について、放物線の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 頂点と通る点が与えられた場合
頂点が (2,3)(2, 3) なので、放物線の方程式は y=a(x2)2+3y = a(x-2)^2 + 3 と表せます。
この放物線が点 (0,1)(0, 1) を通るので、x=0x = 0, y=1y = 1 を代入すると、
1=a(02)2+31 = a(0-2)^2 + 3
1=4a+31 = 4a + 3
4a=24a = -2
a=12a = -\frac{1}{2}
したがって、放物線の方程式は y=12(x2)2+3y = -\frac{1}{2}(x-2)^2 + 3 です。
(2) 軸の方程式と通る2点が与えられた場合
軸の方程式が x=2x = -2 なので、放物線の方程式は y=a(x+2)2+qy = a(x+2)^2 + q と表せます。
この放物線が点 (1,8)(1, 8)(1,8)(-1, -8) を通るので、x=1x = 1, y=8y = 8x=1x = -1, y=8y = -8 をそれぞれ代入すると、
8=a(1+2)2+q8 = a(1+2)^2 + q
8=9a+q8 = 9a + q
8=a(1+2)2+q-8 = a(-1+2)^2 + q
8=a+q-8 = a + q
この連立方程式を解きます。
8=9a+q8 = 9a + q
8=a+q-8 = a + q
上の式から下の式を引くと、
16=8a16 = 8a
a=2a = 2
q=8a=82=10q = -8 - a = -8 - 2 = -10
したがって、放物線の方程式は y=2(x+2)210y = 2(x+2)^2 - 10 です。
(3) 通る2点とx軸に接することが与えられた場合
放物線がx軸に接するので、y=a(xp)2y = a(x - p)^2と表せる。
(1,1)(1, 1)(4,4)(4, 4) を通るので、x=1x = 1, y=1y = 1x=4x = 4, y=4y = 4 をそれぞれ代入すると、
1=a(1p)21 = a(1 - p)^2
4=a(4p)24 = a(4 - p)^2
a(1p)2=1a(1 - p)^2 = 1
a(4p)2=4a(4 - p)^2 = 4
両辺を割ると、
(4p)2(1p)2=4\frac{(4 - p)^2}{(1 - p)^2} = 4
(4p)2=4(1p)2(4 - p)^2 = 4(1 - p)^2
168p+p2=4(12p+p2)16 - 8p + p^2 = 4(1 - 2p + p^2)
168p+p2=48p+4p216 - 8p + p^2 = 4 - 8p + 4p^2
0=3p2120 = 3p^2 - 12
p2=4p^2 = 4
p=±2p = \pm 2
p=2p = 2 のとき、1=a(12)2=a1 = a(1 - 2)^2 = a より a=1a = 1
p=2p = -2 のとき、1=a(1+2)2=9a1 = a(1 + 2)^2 = 9a より a=19a = \frac{1}{9}
したがって、放物線の方程式は y=(x2)2y = (x - 2)^2 または y=19(x+2)2y = \frac{1}{9}(x + 2)^2 です。
(4) 通る3点が与えられた場合
放物線の方程式を y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c とします。
A(1,3)A(1, -3), B(1,3)B(-1, 3), C(12,98)C(\frac{1}{2}, -\frac{9}{8}) を通るので、それぞれ代入すると、
3=a+b+c-3 = a + b + c
3=ab+c3 = a - b + c
98=14a+12b+c-\frac{9}{8} = \frac{1}{4}a + \frac{1}{2}b + c
1番目の式と2番目の式を足すと、
0=2a+2c0 = 2a + 2c
c=ac = -a
1番目の式から2番目の式を引くと、
6=2b-6 = 2b
b=3b = -3
3番目の式に b=3b = -3c=ac = -a を代入すると、
98=14a32a-\frac{9}{8} = \frac{1}{4}a - \frac{3}{2} - a
98+128=34a-\frac{9}{8} + \frac{12}{8} = -\frac{3}{4}a
38=34a\frac{3}{8} = -\frac{3}{4}a
a=12a = -\frac{1}{2}
c=12c = \frac{1}{2}
したがって、放物線の方程式は y=12x23x+12y = -\frac{1}{2}x^2 - 3x + \frac{1}{2} です。

3. 最終的な答え

(1) y=12(x2)2+3y = -\frac{1}{2}(x-2)^2 + 3
(2) y=2(x+2)210y = 2(x+2)^2 - 10
(3) y=(x2)2y = (x - 2)^2 または y=19(x+2)2y = \frac{1}{9}(x + 2)^2
(4) y=12x23x+12y = -\frac{1}{2}x^2 - 3x + \frac{1}{2}

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