$x \geq 1$, $y \geq 1$ のとき、$xy + 1 \geq x + y$ が成り立つことを証明し、等号が成り立つ場合を調べる。

代数学不等式証明因数分解等号成立条件
2025/7/27

1. 問題の内容

x1x \geq 1, y1y \geq 1 のとき、xy+1x+yxy + 1 \geq x + y が成り立つことを証明し、等号が成り立つ場合を調べる。

2. 解き方の手順

まず、xy+1x+yxy + 1 \geq x + y を示す。
両辺から x+yx + y を引くと、
xy+1xy0xy + 1 - x - y \geq 0 となることを示せばよい。
左辺を因数分解することを考える。
xyxy+1=x(y1)(y1)=(x1)(y1)xy - x - y + 1 = x(y - 1) - (y - 1) = (x - 1)(y - 1)
したがって、xy+1xy=(x1)(y1)xy + 1 - x - y = (x - 1)(y - 1)
x1x \geq 1 より x10x - 1 \geq 0
y1y \geq 1 より y10y - 1 \geq 0
したがって、 (x1)(y1)0(x - 1)(y - 1) \geq 0
よって、xy+1xy0xy + 1 - x - y \geq 0
したがって、xy+1x+yxy + 1 \geq x + y が成り立つ。
次に、等号が成り立つ場合を調べる。
等号が成り立つのは、(x1)(y1)=0(x - 1)(y - 1) = 0 のときである。
これは、x1=0x - 1 = 0 または y1=0y - 1 = 0 のとき。
つまり、x=1x = 1 または y=1y = 1 のとき。

3. 最終的な答え

x1x \geq 1, y1y \geq 1 のとき、xy+1x+yxy + 1 \geq x + y が成り立つ。
等号が成り立つのは、x=1x = 1 または y=1y = 1 のとき。

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