直角三角形ABCにおいて、$AB=5$, $AC=4$である。斜辺BC上に点Pをとり、Pから辺AB, ACに下ろした垂線の足をそれぞれQ, Rとする。三角形BPQと三角形PCRの面積の和Sが最小となるときの線分PQの長さと、そのときの面積の和Sの最小値を求めよ。

幾何学直角三角形三平方の定理面積相似最小値
2025/7/27

1. 問題の内容

直角三角形ABCにおいて、AB=5AB=5, AC=4AC=4である。斜辺BC上に点Pをとり、Pから辺AB, ACに下ろした垂線の足をそれぞれQ, Rとする。三角形BPQと三角形PCRの面積の和Sが最小となるときの線分PQの長さと、そのときの面積の和Sの最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、BCBCの長さを求める。三平方の定理より、
BC=AB2+AC2=52+42=25+16=41BC = \sqrt{AB^2 + AC^2} = \sqrt{5^2 + 4^2} = \sqrt{25 + 16} = \sqrt{41}
次に、BP=xBP = xとおくと、0<x<410 < x < \sqrt{41}
BPQBCA\triangle BPQ \sim \triangle BCAより、PQ=441xPQ = \frac{4}{ \sqrt{41}}x, BQ=541xBQ = \frac{5}{\sqrt{41}}x
PCRBCA\triangle PCR \sim \triangle BCAであり、PC=41xPC = \sqrt{41} - xより、CR=441(41x)=4441xCR = \frac{4}{\sqrt{41}} (\sqrt{41} - x)=4 - \frac{4}{\sqrt{41}}x, PR=541(41x)=5541xPR = \frac{5}{\sqrt{41}}(\sqrt{41} - x)=5 - \frac{5}{\sqrt{41}}x
BPQ\triangle BPQの面積は12541x441x=1041x2\frac{1}{2} \cdot \frac{5}{\sqrt{41}}x \cdot \frac{4}{\sqrt{41}}x = \frac{10}{41}x^2
PCR\triangle PCRの面積は12(4441x)(5541x)=124(1x41)5(1x41)=10(1x41)2=1020x41+10x241\frac{1}{2} \cdot (4-\frac{4}{\sqrt{41}}x) \cdot (5 - \frac{5}{\sqrt{41}}x) = \frac{1}{2} \cdot 4 \cdot (1-\frac{x}{\sqrt{41}}) \cdot 5 \cdot (1-\frac{x}{\sqrt{41}}) = 10 (1-\frac{x}{\sqrt{41}})^2 = 10 - \frac{20x}{\sqrt{41}} + \frac{10x^2}{41}
したがって、
S=1041x2+1020x41+10x241=2041x22041x+10=2041(x241x)+10=2041(x412)22041414+10=2041(x412)25+10=2041(x412)2+5S = \frac{10}{41}x^2 + 10 - \frac{20x}{\sqrt{41}} + \frac{10x^2}{41} = \frac{20}{41}x^2 - \frac{20}{\sqrt{41}}x + 10 = \frac{20}{41} (x^2 - \sqrt{41}x) + 10 = \frac{20}{41} (x - \frac{\sqrt{41}}{2})^2 - \frac{20}{41} \cdot \frac{41}{4} + 10 = \frac{20}{41}(x - \frac{\sqrt{41}}{2})^2 - 5 + 10 = \frac{20}{41}(x-\frac{\sqrt{41}}{2})^2 + 5
SSが最小となるのは、x=412x = \frac{\sqrt{41}}{2}のときで、最小値は55となる。
このとき、PQ=441412=2PQ = \frac{4}{\sqrt{41}} \cdot \frac{\sqrt{41}}{2} = 2

3. 最終的な答え

線分PQの長さ:2
面積の和Sの最小値:5

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