質量がそれぞれ200 kgの物体Aと500 kgの物体Bが、滑らかな水平面上に置かれ、質量を無視できる軽い糸で互いに引き合っている。物体Bが糸を引く力が100 Nになるように糸をたぐり寄せるとき、2.0秒後の物体Aと物体Bのそれぞれの速度を求めよ。ただし、水平面の抵抗は無視でき、両物体は最初は静止しているものとする。

応用数学力学運動方程式ニュートンの法則等加速度運動
2025/7/27

1. 問題の内容

質量がそれぞれ200 kgの物体Aと500 kgの物体Bが、滑らかな水平面上に置かれ、質量を無視できる軽い糸で互いに引き合っている。物体Bが糸を引く力が100 Nになるように糸をたぐり寄せるとき、2.0秒後の物体Aと物体Bのそれぞれの速度を求めよ。ただし、水平面の抵抗は無視でき、両物体は最初は静止しているものとする。

2. 解き方の手順

(1) 物体A, Bに働く力を考える。物体Bが糸を引く力は100 Nなので、物体Aも糸から同じ大きさの力で引っ張られる。つまり、物体Aには100 Nの力が、物体Bには100 Nの力が働く。
(2) 物体A, Bの加速度をそれぞれ求める。ニュートンの運動方程式 F=maF = maを用いる。
* 物体Aの質量 mA=200 kgm_A = 200 \text{ kg}、物体Aに働く力 FA=100 NF_A = 100 \text{ N}より、物体Aの加速度 aAa_Aは、
aA=FAmA=100 N200 kg=0.5 m/s2a_A = \frac{F_A}{m_A} = \frac{100 \text{ N}}{200 \text{ kg}} = 0.5 \text{ m/s}^2
* 物体Bの質量 mB=500 kgm_B = 500 \text{ kg}、物体Bに働く力 FB=100 NF_B = 100 \text{ N}より、物体Bの加速度 aBa_Bは、
aB=FBmB=100 N500 kg=0.2 m/s2a_B = \frac{F_B}{m_B} = \frac{100 \text{ N}}{500 \text{ kg}} = 0.2 \text{ m/s}^2
(3) 物体A, Bの2.0秒後の速度をそれぞれ求める。初速度は0なので、等加速度運動の公式 v=v0+atv = v_0 + at を使う。
* 物体Aの2.0秒後の速度 vAv_Aは、
vA=0+aAt=0+(0.5 m/s2)(2.0 s)=1.0 m/sv_A = 0 + a_A t = 0 + (0.5 \text{ m/s}^2)(2.0 \text{ s}) = 1.0 \text{ m/s}
* 物体Bの2.0秒後の速度 vBv_Bは、
vB=0+aBt=0+(0.2 m/s2)(2.0 s)=0.4 m/sv_B = 0 + a_B t = 0 + (0.2 \text{ m/s}^2)(2.0 \text{ s}) = 0.4 \text{ m/s}

3. 最終的な答え

物体Aの2.0秒後の速度: 1.0 m/s
物体Bの2.0秒後の速度: 0.4 m/s

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