行列のランクは、その行列の線形独立な行(または列)の最大数です。
行列の基本変形(行の入れ替え、行のスカラー倍、行の線形結合)を行って、階段行列に変形し、0でない行の数を数えることでランクを求めます。
(1)
行列 201110221 に対して、行の入れ替え、定数倍、行の加減を行い、階段行列に変形します。 まず1行目と3行目を入れ替えます。
102011122 次に3行目から1行目の2倍を引きます。
100011120 最後に3行目から2行目を引きます。
10001012−2 この階段行列には0でない行が3つあるため、ランクは3です。
(2)
行列 2012−31−1−5153−90−4−28 に対して同様に計算します。 まず1行目と3行目を入れ替えます。
1022−11−3−5351−9−2−408 3行目と4行目から1行目の2倍を引きます。
1000−11−1−335−5−15−2−4412 3行目に2行目を足し、4行目に2行目の3倍を足します。
1000−11003500−2−400 この階段行列には0でない行が2つあるため、ランクは2です。
(3)
行列 111225−163−392 に対して同様に計算します。 2, 3, 4行目から1行目をそれぞれ引く、引く、2倍引きます。
100023−323−66−4 3行目に2行目を足し、4行目に2行目の2/3倍を足します。
100023003−600 この階段行列には0でない行が2つあるため、ランクは2です。
(4)
行列 147258369 に対して同様に計算します。 2, 3行目から1行目をそれぞれ4倍引く、7倍引きます。
1002−3−63−6−12 3行目から2行目の2倍を引きます。
1002−303−60 この階段行列には0でない行が2つあるため、ランクは2です。