右の図のように、同じ大きさの円を正三角形の形に並べます。 (1) 1辺の個数が100個のとき、円の数は全部でいくつになるか求めなさい。 (2) 1辺の個数が $n$ 個のとき、円の全部の個数を表すものとして、$3(n-2)+3$ という式を考えました。この式がどのような考えでできた式か説明しなさい。
2025/7/28
1. 問題の内容
右の図のように、同じ大きさの円を正三角形の形に並べます。
(1) 1辺の個数が100個のとき、円の数は全部でいくつになるか求めなさい。
(2) 1辺の個数が 個のとき、円の全部の個数を表すものとして、 という式を考えました。この式がどのような考えでできた式か説明しなさい。
2. 解き方の手順
(1) 1辺の個数が 個のとき、円の総数を とします。
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
一般に、
したがって、1辺の個数が100個のとき、円の総数は
(2) 1辺の個数が 個の正三角形から1辺減らした正三角形を考えます。すると、1辺が 個の正三角形3つと、頂点の円3つに分解できます。つまり、3つの三角形のそれぞれの個数が であり、最後に余った頂点に並んだ円の数が3つあると考えます。
しかし、これでは中心の三角形の3つの頂点が抜けていることになります。頂点にあるそれぞれの円は1つとして数える必要があります。
別の考え方としては、
これは、正三角形の3辺にそれぞれ 個の円が並んでいると考えたとき、重複して数えている角の円を引くことで求められます。
3辺にある円の個数は 個です。しかし、3つの角にある円は重複して数えているので、角の円の数だけ引く必要があります。3つの角にある円を2回ずつ引くことで、円の総数が求められます。角にある円は3つなので、 となります。
3. 最終的な答え
(1) 5050個
(2) 正三角形の3辺にそれぞれ 個の円が並んでいると考えたとき、重複して数えている角の円を引くことで求められる。3つの角の円を2回ずつ引くことで となります。