関数 $y = \frac{2x+1}{x-p}$ の逆関数が元の関数と一致するとき、定数 $p$ の値を求める問題です。

代数学逆関数分数関数恒等式
2025/7/28

1. 問題の内容

関数 y=2x+1xpy = \frac{2x+1}{x-p} の逆関数が元の関数と一致するとき、定数 pp の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数 y=2x+1xpy = \frac{2x+1}{x-p} の逆関数を求めます。
(1) xxyy を入れ替えます。
x=2y+1ypx = \frac{2y+1}{y-p}
(2) yy について解きます。
x(yp)=2y+1x(y-p) = 2y + 1
xyxp=2y+1xy - xp = 2y + 1
xy2y=xp+1xy - 2y = xp + 1
y(x2)=xp+1y(x-2) = xp + 1
y=xp+1x2y = \frac{xp+1}{x-2}
よって、逆関数は y=xp+1x2y = \frac{xp+1}{x-2} です。
問題文より、逆関数が元の関数と一致するので、
2x+1xp=px+1x2\frac{2x+1}{x-p} = \frac{px+1}{x-2}
両辺の分子と分母を比較します。
2x+1=px+12x+1 = px+1 および xp=x2x-p = x-2 が成り立つ必要があります。
xp=x2x-p = x-2 より、 p=2-p = -2 となり、p=2p=2 が得られます。
p=2p=22x+1xp=px+1x2\frac{2x+1}{x-p} = \frac{px+1}{x-2}に代入すると、2x+1x2=2x+1x2\frac{2x+1}{x-2} = \frac{2x+1}{x-2}となります。これは常に成り立ちます。
しかし、これは必要条件を満たしているだけで、十分条件を確認する必要があります。
関数 y=2x+1xpy = \frac{2x+1}{x-p} の逆関数が元の関数と一致するとき、 y=2x+1xpy = \frac{2x+1}{x-p}y=px+1x2y = \frac{px+1}{x-2} が一致する必要があります。
2x+1xp=px+1x2\frac{2x+1}{x-p} = \frac{px+1}{x-2}
両辺に(xp)(x2)(x-p)(x-2)をかけると、
(2x+1)(x2)=(px+1)(xp)(2x+1)(x-2) = (px+1)(x-p)
2x24x+x2=px2p2x+xp2x^2 -4x + x -2 = px^2 -p^2 x + x - p
2x23x2=px2+(1p2)xp2x^2 -3x - 2 = px^2 + (1-p^2)x - p
この式が恒等式となるためには、各項の係数が一致する必要があります。
x2x^2の係数より、2=p2 = p
xxの係数より、3=1p2-3 = 1-p^2
定数項より、2=p-2 = -p
p=2p=2を代入すると、1p2=14=31-p^2 = 1-4 = -3となり、一致します。
p=2-p = -2より、p=2p=2となり一致します。
したがって、p=2p=2

3. 最終的な答え

2

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