まず、一般的に包含関係が成立するかどうかを検討し、成立しない場合にどのような条件が追加されれば成立するかを検討する。
(1) 一般的な場合:
y∈⋂λ∈Λf(Pλ) とする。これは任意の λ∈Λ に対して y∈f(Pλ) を意味する。したがって、任意の λ∈Λ に対してある xλ∈Pλ が存在して f(xλ)=y が成り立つ。ここで、すべての λ∈Λ に対して xλ が同じであるとは限らないため、y∈f(⋂λ∈ΛPλ) とは限らない。したがって、一般には ⋂λ∈Λf(Pλ)⊂f(⋂λ∈ΛPλ) は成立しない。 y∈⋂λ∈Λf(Pλ) とする。このとき、任意の λ∈Λ に対して y∈f(Pλ) である。よって、各 λ∈Λ に対して xλ∈Pλ が存在し、f(xλ)=y となる。ここで、f が単射であると仮定すると、f(xλ)=y を満たす xλ は一意に定まる。したがって、すべての λ∈Λ に対して xλ は同じ値をとる。すなわち、ある x が存在して、すべての λ∈Λ に対して x∈Pλ かつ f(x)=y となる。これは、x∈⋂λ∈ΛPλ かつ f(x)=y を意味する。したがって、y∈f(⋂λ∈ΛPλ) が成り立つ。よって、⋂λ∈Λf(Pλ)⊂f(⋂λ∈ΛPλ) が成立する。 したがって、f が単射であれば、包含関係は成立する。