実数 $a$ を定数とし、$x$ の関数 $f(x) = ax^2 + 4ax + a^2 - 1$ を考える。区間 $-4 \leq x \leq 1$ における関数 $f(x)$ の最大値が $5$ であるとき、定数 $a$ の値を求めよ。

代数学二次関数最大値平方完成放物線
2025/7/28

1. 問題の内容

実数 aa を定数とし、xx の関数 f(x)=ax2+4ax+a21f(x) = ax^2 + 4ax + a^2 - 1 を考える。区間 4x1-4 \leq x \leq 1 における関数 f(x)f(x) の最大値が 55 であるとき、定数 aa の値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、関数 f(x)f(x) を平方完成する。
f(x)=a(x2+4x)+a21=a(x2+4x+44)+a21=a(x+2)24a+a21f(x) = a(x^2 + 4x) + a^2 - 1 = a(x^2 + 4x + 4 - 4) + a^2 - 1 = a(x+2)^2 - 4a + a^2 - 1
したがって、
f(x)=a(x+2)2+a24a1f(x) = a(x+2)^2 + a^2 - 4a - 1
(i) a>0a > 0 のとき:
関数 f(x)f(x) は下に凸の放物線である。軸は x=2x = -2 で、区間 4x1-4 \leq x \leq 1 に含まれる。よって、最大値は x=1x = 1 のときにとる。
f(1)=a(1+2)2+a24a1=9a+a24a1=a2+5a1=5f(1) = a(1+2)^2 + a^2 - 4a - 1 = 9a + a^2 - 4a - 1 = a^2 + 5a - 1 = 5
a2+5a6=0a^2 + 5a - 6 = 0
(a+6)(a1)=0(a+6)(a-1) = 0
a=6,1a = -6, 1
a>0a > 0 なので、a=1a = 1
(ii) a<0a < 0 のとき:
関数 f(x)f(x) は上に凸の放物線である。軸は x=2x = -2 で、区間 4x1-4 \leq x \leq 1 に含まれる。よって、最大値は x=2x = -2 のときにとる。
f(2)=a(2+2)2+a24a1=a24a1=5f(-2) = a(-2+2)^2 + a^2 - 4a - 1 = a^2 - 4a - 1 = 5
a24a6=0a^2 - 4a - 6 = 0
a=4±16+242=4±402=4±2102=2±10a = \frac{4 \pm \sqrt{16 + 24}}{2} = \frac{4 \pm \sqrt{40}}{2} = \frac{4 \pm 2\sqrt{10}}{2} = 2 \pm \sqrt{10}
a<0a < 0 なので、a=210a = 2 - \sqrt{10}
(iii) a=0a = 0 のとき:
f(x)=1f(x) = -1 となり、最大値は 1-1 であるので、題意を満たさない。

3. 最終的な答え

a=1,210a = 1, 2-\sqrt{10}

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