与えられた微分方程式について、指定された形の特殊解 $y_0$ を求め、それを用いて一般解を求める問題です。ここでは、(1) の問題を解きます。 (1) $\frac{d^2y}{dx^2} + 4\frac{dy}{dx} + 3y = 3x + 1$ ($y_0 = Ax + B$)

解析学微分方程式特殊解一般解線形微分方程式
2025/7/28

1. 問題の内容

与えられた微分方程式について、指定された形の特殊解 y0y_0 を求め、それを用いて一般解を求める問題です。ここでは、(1) の問題を解きます。
(1) d2ydx2+4dydx+3y=3x+1\frac{d^2y}{dx^2} + 4\frac{dy}{dx} + 3y = 3x + 1 (y0=Ax+By_0 = Ax + B)

2. 解き方の手順

(1) まず、与えられた特殊解の形 y0=Ax+By_0 = Ax + B を微分方程式に代入し、係数 AABB を求めます。
y0=Ax+By_0 = Ax + B より、
dy0dx=A\frac{dy_0}{dx} = A
d2y0dx2=0\frac{d^2y_0}{dx^2} = 0
これらを微分方程式に代入すると、
0+4A+3(Ax+B)=3x+10 + 4A + 3(Ax + B) = 3x + 1
3Ax+(4A+3B)=3x+13Ax + (4A + 3B) = 3x + 1
係数を比較して、
3A=33A = 3
4A+3B=14A + 3B = 1
これらの連立方程式を解くと、
A=1A = 1
4(1)+3B=14(1) + 3B = 1
3B=33B = -3
B=1B = -1
したがって、特殊解は y0=x1y_0 = x - 1 となります。
次に、同次方程式 d2ydx2+4dydx+3y=0\frac{d^2y}{dx^2} + 4\frac{dy}{dx} + 3y = 0 の一般解を求めます。
特性方程式は r2+4r+3=0r^2 + 4r + 3 = 0 です。
(r+1)(r+3)=0(r+1)(r+3) = 0
r=1,3r = -1, -3
したがって、同次方程式の一般解は yh=C1ex+C2e3xy_h = C_1e^{-x} + C_2e^{-3x} となります。
最後に、一般解は特殊解と同次方程式の一般解の和で表されます。
y=y0+yh=x1+C1ex+C2e3xy = y_0 + y_h = x - 1 + C_1e^{-x} + C_2e^{-3x}

3. 最終的な答え

一般解は y=x1+C1ex+C2e3xy = x - 1 + C_1e^{-x} + C_2e^{-3x} です。

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