与えられた関数 $f(x) = x^2e^{-x}$ について、以下の2つの問いに答えます。 (1) $y = f(x)$ のグラフの概形を、$x \rightarrow \pm \infty$ のときの様子に注意して描きます。凹凸は気にしなくても良いとのことです。 (2) $y = f(x)$ の $x = -1$ における接線の方程式を求めます。

解析学関数のグラフ微分接線指数関数
2025/7/28

1. 問題の内容

与えられた関数 f(x)=x2exf(x) = x^2e^{-x} について、以下の2つの問いに答えます。
(1) y=f(x)y = f(x) のグラフの概形を、x±x \rightarrow \pm \infty のときの様子に注意して描きます。凹凸は気にしなくても良いとのことです。
(2) y=f(x)y = f(x)x=1x = -1 における接線の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

(1) グラフの概形
* xx \rightarrow \infty のとき、ex0e^{-x} \rightarrow 0 なので、f(x)=x2ex0f(x) = x^2e^{-x} \rightarrow 0 となります。
* xx \rightarrow -\infty のとき、exe^{-x} \rightarrow \infty なので、f(x)=x2exf(x) = x^2e^{-x} \rightarrow \infty となります。
* f(0)=02e0=0f(0) = 0^2e^{-0} = 0 なので、グラフは原点を通ります。
* x>0x>0のとき、f(x)>0f(x)>0であり、x<0x<0のときも、f(x)>0f(x)>0であるため、f(x)f(x)は常に0以上であることがわかります。
以上のことから、グラフは原点を通り、xx \rightarrow \infty00 に近づき、xx \rightarrow -\infty\infty に発散するような概形になります。
(2) 接線の方程式
* f(x)=x2exf(x) = x^2e^{-x} を微分して、f(x)f'(x) を求めます。積の微分法より、
f(x)=2xex+x2(ex)=2xexx2ex=ex(2xx2)f'(x) = 2xe^{-x} + x^2(-e^{-x}) = 2xe^{-x} - x^2e^{-x} = e^{-x}(2x - x^2)
* x=1x = -1 における f(x)f(x) の値を求めます。
f(1)=(1)2e(1)=1e=ef(-1) = (-1)^2e^{-(-1)} = 1 \cdot e = e
* x=1x = -1 における f(x)f'(x) の値を求めます。
f(1)=e(1)(2(1)(1)2)=e(21)=3ef'(-1) = e^{-(-1)}(2(-1) - (-1)^2) = e(-2 - 1) = -3e
* 接線の方程式は、yf(1)=f(1)(x(1))y - f(-1) = f'(-1)(x - (-1)) で表されます。
これに、f(1)=ef(-1) = ef(1)=3ef'(-1) = -3e を代入すると、
ye=3e(x+1)y - e = -3e(x + 1)
ye=3ex3ey - e = -3ex - 3e
y=3ex2ey = -3ex - 2e

3. 最終的な答え

(1) グラフの概形:
xx \rightarrow \infty00 に近づき、xx \rightarrow -\infty\infty に発散するような、原点を通るグラフ。
(2) 接線の方程式:
y=3ex2ey = -3ex - 2e

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