関数 $f(x) = \frac{\log x}{x^\alpha}$ が、どのような場合に区間 $(0,1]$ 上で広義積分可能であるかを議論し、可能な場合に $\int_0^1 f(x) dx$ の値を求める。
2025/7/28
## 問題の回答
画像の問題を解きます。
### 問1
1. 問題の内容
関数 が、どのような場合に区間 上で広義積分可能であるかを議論し、可能な場合に の値を求める。
2. 解き方の手順
まず、 が広義積分となるのは、 のときである。
部分積分を行う。, とすると、, ( のとき)。
したがって、
のとき、,
のとき、
となるのは、, つまり のとき。
となるのは、, つまり のとき。
したがって、 のとき、広義積分は収束し、 となる。
のとき、
よって、広義積分は発散する。
のとき、 なので、広義積分は発散する。
3. 最終的な答え
のとき、広義積分可能であり、。
のとき、広義積分は発散する。
### 問2
1. 問題の内容
関数 が、どのような場合に区間 上で広義積分可能であるかを議論し、可能な場合に の値を求める。
2. 解き方の手順
まず、 が広義積分となるのは、 のときである。
問1と同様に部分積分を行う。
( のとき)
( のとき)
のとき、
となるのは、, つまり のとき。
となるのは、, つまり のとき。
したがって、 のとき、広義積分は収束し、 となる。
のとき、
よって、広義積分は発散する。
のとき、 なので、広義積分は発散する。
3. 最終的な答え
のとき、広義積分可能であり、。
のとき、広義積分は発散する。
### 問3
1. 問題の内容
関数 に対して、領域 上の広義積分の値を求める。
2. 解き方の手順
領域 は、区間 と の和集合である。
のとき、 より、
のとき、 より、
したがって、
3. 最終的な答え
### 問4
1. 問題の内容
微分方程式 の一般解を求め、一般解に含まれる任意定数を変動させたときの曲線群(特殊解からなる曲線群)を描け。少なくとも任意定数に 5 つの値を与え、曲線群を描くこと。
2. 解き方の手順
は変数分離形なので、
より、
()
とすると、
が一般解。
のとき、 も解である。また、 も解である。
曲線群を描くには、少なくとも任意定数に 5 つの値を与えれば良い。
例えば、 とする。
, , , ,
これらのグラフを描けばよい。
3. 最終的な答え
一般解は (Bは任意定数)。特殊解は , 。
### 問5
1. 問題の内容
上で点 A(1,1) から点 B(2,4) まで進む曲線 C に沿っての線積分 および の値をそれぞれ求める。
2. 解き方の手順
なので、
が 1 から 2 まで変化するとき、 は 1 から 4 まで変化する。