定積分を含む等式 $\int_{a}^{x} f(t) dt = 2x^2 + 12x + 18$ を満たす関数 $f(x)$ と定数 $a$ の値を求める問題です。

解析学定積分微分積分方程式
2025/7/28

1. 問題の内容

定積分を含む等式 axf(t)dt=2x2+12x+18\int_{a}^{x} f(t) dt = 2x^2 + 12x + 18 を満たす関数 f(x)f(x) と定数 aa の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

1. 等式の両辺を $x$ で微分します。積分区間の上限が $x$ である定積分の微分は、被積分関数に $x$ を代入するだけで求まります。

ddxaxf(t)dt=f(x)\frac{d}{dx} \int_{a}^{x} f(t) dt = f(x)
ddx(2x2+12x+18)=4x+12\frac{d}{dx} (2x^2 + 12x + 18) = 4x + 12
したがって、f(x)=4x+12f(x) = 4x + 12

2. $f(x)$ が求まったので、元の等式に代入します。

ax(4t+12)dt=2x2+12x+18\int_{a}^{x} (4t + 12) dt = 2x^2 + 12x + 18

3. 左辺の積分を実行します。

ax(4t+12)dt=[2t2+12t]ax=(2x2+12x)(2a2+12a)\int_{a}^{x} (4t + 12) dt = [2t^2 + 12t]_{a}^{x} = (2x^2 + 12x) - (2a^2 + 12a)

4. 積分結果を元の等式に代入します。

2x2+12x(2a2+12a)=2x2+12x+182x^2 + 12x - (2a^2 + 12a) = 2x^2 + 12x + 18

5. 両辺を比較して、$a$ に関する方程式を立てます。

(2a2+12a)=18- (2a^2 + 12a) = 18
2a2+12a+18=02a^2 + 12a + 18 = 0
a2+6a+9=0a^2 + 6a + 9 = 0
(a+3)2=0(a + 3)^2 = 0
したがって、a=3a = -3

3. 最終的な答え

f(x)=4x+12f(x) = 4x + 12, a=3a = -3

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