問題は以下の通りです。 [2] 次の不定積分を求めよ。 (1) $\int \frac{1}{\sqrt{25x^2 - 30x + 16}} dx$ (2) $\int \sqrt{-9x^2 + 12x + 7} dx$ [3] 部分積分を利用して次の不定積分を求めよ。 (1) $\int \tan^{-1} x dx$ (2) $\int \sin^{-1} x dx$ (3) $\int \cos^{-1} x dx$ 今回は、[3]の(1) $\int \tan^{-1} x dx$ を解きます。

解析学不定積分部分積分逆三角関数積分
2025/7/28
はい、承知いたしました。画像の問題を解いていきます。

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
[2] 次の不定積分を求めよ。
(1) 125x230x+16dx\int \frac{1}{\sqrt{25x^2 - 30x + 16}} dx
(2) 9x2+12x+7dx\int \sqrt{-9x^2 + 12x + 7} dx
[3] 部分積分を利用して次の不定積分を求めよ。
(1) tan1xdx\int \tan^{-1} x dx
(2) sin1xdx\int \sin^{-1} x dx
(3) cos1xdx\int \cos^{-1} x dx
今回は、[3]の(1) tan1xdx\int \tan^{-1} x dx を解きます。

2. 解き方の手順

tan1xdx\int \tan^{-1} x dx を部分積分を用いて解きます。
u=tan1xu = \tan^{-1} x, dv=dxdv = dx とおくと、
du=11+x2dxdu = \frac{1}{1+x^2} dx, v=xv = x となります。
部分積分の公式 udv=uvvdu\int u dv = uv - \int v du を用いると、
tan1xdx=xtan1xx11+x2dx\int \tan^{-1} x dx = x \tan^{-1} x - \int x \frac{1}{1+x^2} dx
ここで、x1+x2dx\int \frac{x}{1+x^2} dx を計算します。
t=1+x2t = 1+x^2 とおくと、dt=2xdxdt = 2x dx より、xdx=12dtx dx = \frac{1}{2} dt なので、
x1+x2dx=1t12dt=121tdt=12lnt+C=12ln(1+x2)+C\int \frac{x}{1+x^2} dx = \int \frac{1}{t} \frac{1}{2} dt = \frac{1}{2} \int \frac{1}{t} dt = \frac{1}{2} \ln |t| + C = \frac{1}{2} \ln (1+x^2) + C
したがって、
tan1xdx=xtan1x12ln(1+x2)+C\int \tan^{-1} x dx = x \tan^{-1} x - \frac{1}{2} \ln (1+x^2) + C

3. 最終的な答え

tan1xdx=xtan1x12ln(1+x2)+C\int \tan^{-1} x dx = x \tan^{-1} x - \frac{1}{2} \ln (1+x^2) + C

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