与えられた2階線形非同次微分方程式 $\frac{d^2 y}{dx^2} - 4 \frac{dy}{dx} + 8y = 3\cos x + 11\sin x$ の特殊解 $y_0 = A\sin x + B\cos x$ を求める。つまり、定数 $A$ と $B$ の値を決定する。

解析学微分方程式線形微分方程式特殊解2階微分方程式
2025/7/28

1. 問題の内容

与えられた2階線形非同次微分方程式
d2ydx24dydx+8y=3cosx+11sinx\frac{d^2 y}{dx^2} - 4 \frac{dy}{dx} + 8y = 3\cos x + 11\sin x
の特殊解 y0=Asinx+Bcosxy_0 = A\sin x + B\cos x を求める。つまり、定数 AABB の値を決定する。

2. 解き方の手順

まず、y0=Asinx+Bcosxy_0 = A\sin x + B\cos x を微分する。
dy0dx=AcosxBsinx\frac{dy_0}{dx} = A\cos x - B\sin x
次に、もう一度微分する。
d2y0dx2=AsinxBcosx\frac{d^2 y_0}{dx^2} = -A\sin x - B\cos x
これらの結果を元の微分方程式に代入する。
(AsinxBcosx)4(AcosxBsinx)+8(Asinx+Bcosx)=3cosx+11sinx(-A\sin x - B\cos x) - 4(A\cos x - B\sin x) + 8(A\sin x + B\cos x) = 3\cos x + 11\sin x
これを整理して、sinx\sin xcosx\cos x の係数を比較する。
sinx\sin x の係数: A+4B+8A=7A+4B=11-A + 4B + 8A = 7A + 4B = 11
cosx\cos x の係数: B4A+8B=4A+7B=3-B - 4A + 8B = -4A + 7B = 3
連立方程式
7A+4B=117A + 4B = 11
4A+7B=3-4A + 7B = 3
を解く。
一つ目の式を4倍、二つ目の式を7倍すると
28A+16B=4428A + 16B = 44
28A+49B=21-28A + 49B = 21
この2式を足すと
65B=6565B = 65
したがって、B=1B = 1
これを 7A+4B=117A + 4B = 11 に代入すると
7A+4=117A + 4 = 11
7A=77A = 7
したがって、A=1A = 1

3. 最終的な答え

A=1A = 1, B=1B = 1
よって、特殊解は y0=sinx+cosxy_0 = \sin x + \cos x

「解析学」の関連問題

$\lim_{x \to 0} \frac{\log(1+x)-x\cos(x)}{1-\cos(x)}$ を漸近展開を用いて求める。

極限テイラー展開マクローリン展開漸近展開
2025/7/28

問題は、$x > 0$ の条件下で、以下の不等式が成り立つことを示す問題です。 $\frac{x}{1+x^2} \le \arctan{x} < x$

不等式微分arctan単調増加関数の解析
2025/7/28

以下の4つの定積分の値を求めます。 (1) $\int_0^2 x^2 e^{2x} dx$ (2) $\int_0^{a/2} \frac{dx}{\sqrt{a^2 - x^2}}$ (3) $\...

定積分部分積分置換積分三角関数積分計算
2025/7/28

与えられた3つの和を求める問題です。 (1) $\sum_{k=1}^{n-1} k(n-k)$ を計算します。 (2) $\sum_{k=1}^{n} \frac{k}{2^k}$ を計算します。 ...

級数シグマ数列有理化
2025/7/28

双曲線正接関数 $tanh(x)$ について、対称性、増減、凹凸、$\lim_{x \to \infty} tanh(x)$、$\lim_{x \to -\infty} tanh(x)$ などを調べ、...

双曲線正接関数tanh(x)グラフ微分極限対称性増減凹凸漸近線
2025/7/28

部分積分を使って、次の不定積分を求めよ。 (1) $\int \arctan(x) dx$ (2) $\int \arcsin(x) dx$ (3) $\int \arccos(x) dx$

不定積分部分積分逆三角関数置換積分
2025/7/28

与えられた関数 $f(x) = x^2e^{-x}$ について、以下の2つの問いに答えます。 (1) $y = f(x)$ のグラフの概形を、$x \rightarrow \pm \infty$ のと...

関数のグラフ微分接線指数関数
2025/7/28

次の不定積分を求めよ。 (1) $\int \frac{dx}{\sqrt{25x^2 - 30x + 16}}$ (2) $\int \sqrt{-9x^2 + 12x + 7} \, dx$

不定積分置換積分平方完成
2025/7/28

$\arctan x$ の導関数が $\frac{1}{1+x^2}$ であることを、逆関数の微分の公式を用いて示す問題です。

微分逆関数導関数arctan三角関数
2025/7/28

問題は以下の通りです。 [2] 次の不定積分を求めよ。 (1) $\int \frac{1}{\sqrt{25x^2 - 30x + 16}} dx$ (2) $\int \sqrt{-9x^2 + ...

不定積分部分積分逆三角関数積分
2025/7/28