関数 $f(x)$ が次のように定義されています。 $f(x) = \begin{cases} \frac{1 - \cos x}{x^2} & (x \neq 0) \\ a & (x = 0) \end{cases}$ この関数が実数全体で連続になるように、$a$ の値を定める問題です。

解析学連続性極限ロピタルの定理三角関数
2025/7/28

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x) が次のように定義されています。
f(x)={1cosxx2(x0)a(x=0)f(x) = \begin{cases} \frac{1 - \cos x}{x^2} & (x \neq 0) \\ a & (x = 0) \end{cases}
この関数が実数全体で連続になるように、aa の値を定める問題です。

2. 解き方の手順

関数が x=0x=0 で連続であるためには、limx0f(x)=f(0)\lim_{x \to 0} f(x) = f(0) が成り立つ必要があります。
f(0)=af(0) = a であるため、limx01cosxx2\lim_{x \to 0} \frac{1 - \cos x}{x^2} を計算し、その値が aa に等しくなるように aa を定めます。
limx01cosxx2\lim_{x \to 0} \frac{1 - \cos x}{x^2} を計算するために、ロピタルの定理を適用します。
limx01cosxx2\lim_{x \to 0} \frac{1 - \cos x}{x^2}00\frac{0}{0} の不定形なので、ロピタルの定理を適用できます。
1回微分すると、
limx0sinx2x\lim_{x \to 0} \frac{\sin x}{2x} となります。
これはまだ 00\frac{0}{0} の不定形なので、再度ロピタルの定理を適用します。
2回微分すると、
limx0cosx2=cos02=12\lim_{x \to 0} \frac{\cos x}{2} = \frac{\cos 0}{2} = \frac{1}{2} となります。
したがって、limx01cosxx2=12\lim_{x \to 0} \frac{1 - \cos x}{x^2} = \frac{1}{2} です。
関数が x=0x=0 で連続であるためには、a=12a = \frac{1}{2} でなければなりません。

3. 最終的な答え

a=12a = \frac{1}{2}

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