数列 $\frac{1}{1}, \frac{1}{2}, \frac{3}{2}, \frac{1}{3}, \frac{3}{3}, \frac{5}{3}, \frac{1}{4}, \frac{3}{4}, \frac{5}{4}, \frac{7}{4}, \frac{1}{5}, ...$ について、以下の問いに答えます。 (1) $\frac{35}{49}$ はこの数列の第何項か。 (2) この数列の第2008項の数を求めよ。 (3) 初項から第1005項までの和を求めよ。

算数数列分数の計算
2025/7/28

1. 問題の内容

数列 11,12,32,13,33,53,14,34,54,74,15,...\frac{1}{1}, \frac{1}{2}, \frac{3}{2}, \frac{1}{3}, \frac{3}{3}, \frac{5}{3}, \frac{1}{4}, \frac{3}{4}, \frac{5}{4}, \frac{7}{4}, \frac{1}{5}, ... について、以下の問いに答えます。
(1) 3549\frac{35}{49} はこの数列の第何項か。
(2) この数列の第2008項の数を求めよ。
(3) 初項から第1005項までの和を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 3549\frac{35}{49} を約分すると、3549=57\frac{35}{49} = \frac{5}{7} となります。この数列は、分母が nn のとき、分子が 1,3,5,...,2n11, 3, 5, ..., 2n-1 と並ぶ数列です。したがって、57\frac{5}{7} は分母が 7 の数列の何番目かを考えます。分母が nn のとき、分子は 2k12k-1 (k=1, 2, ..., n) という形で表されます。
57\frac{5}{7} において、分母は 7 なので、2k1=52k - 1 = 5 を満たす kk を求めると、2k=62k = 6 より k=3k = 3 となります。
したがって、57\frac{5}{7} は分母が 7 の数列の 3 番目です。
分母が 1 から 6 までの項数は 1+2+3+4+5+6=6(6+1)2=211 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 = \frac{6(6+1)}{2} = 21 項です。
57\frac{5}{7} は分母が 7 の数列の 3 番目なので、57\frac{5}{7} は数列全体の 21+3=2421 + 3 = 24 番目の項です。
(2) 第 2008 項の数を求めるためには、まず分母がいくつになるかを考えます。
nn までの項数は n(n+1)2\frac{n(n+1)}{2} で表されます。n(n+1)22008\frac{n(n+1)}{2} \le 2008 となる最大の nn を求めます。
n(n+1)4016n(n+1) \le 4016 となる nn を探します。n=62n=62 のとき、62×63=3906<401662 \times 63 = 3906 < 4016 であり、n=63n=63 のとき、63×64=4032>401663 \times 64 = 4032 > 4016 です。
したがって、分母が 62 までの項数は 62×632=1953\frac{62 \times 63}{2} = 1953 です。
第 2008 項は、分母が 63 の数列の (20081953)=55(2008 - 1953) = 55 番目です。
分母が 63 の数列の kk 番目の項は 2k163\frac{2k-1}{63} で表されるので、第 55 項は 2×55163=110163=10963\frac{2 \times 55 - 1}{63} = \frac{110 - 1}{63} = \frac{109}{63} となります。
(3) 初項から第 1005 項までの和を求めます。
まず、分母がいくつになるかを考えます。
n(n+1)21005\frac{n(n+1)}{2} \le 1005 となる最大の nn を求めます。
n(n+1)2010n(n+1) \le 2010 となる nn を探します。n=44n=44 のとき、44×45=1980<201044 \times 45 = 1980 < 2010 であり、n=45n=45 のとき、45×46=2070>201045 \times 46 = 2070 > 2010 です。
したがって、分母が 44 までの項数は 44×452=990\frac{44 \times 45}{2} = 990 です。
第 1005 項は、分母が 45 の数列の (1005990)=15(1005 - 990) = 15 番目です。
分母が nn の数列の和は、1+3+5+...+2n1n=n2n=n\frac{1+3+5+...+2n-1}{n} = \frac{n^2}{n} = n となります。
分母が 1 から 44 までの数列の和は 1+2+3+...+44=44(44+1)2=44×452=9901 + 2 + 3 + ... + 44 = \frac{44(44+1)}{2} = \frac{44 \times 45}{2} = 990 です。
分母が 45 の数列の最初の 15 項の和は、1+3+5+...+2945=15245=22545=5\frac{1+3+5+...+29}{45} = \frac{15^2}{45} = \frac{225}{45} = 5 となります。
したがって、初項から第 1005 項までの和は 990+5=995990 + 5 = 995 です。

3. 最終的な答え

(1) 24
(2) 10963\frac{109}{63}
(3) 995

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