(1) 4935 を約分すると、4935=75 となります。この数列は、分母が n のとき、分子が 1,3,5,...,2n−1 と並ぶ数列です。したがって、75 は分母が 7 の数列の何番目かを考えます。分母が n のとき、分子は 2k−1 (k=1, 2, ..., n) という形で表されます。 75 において、分母は 7 なので、2k−1=5 を満たす k を求めると、2k=6 より k=3 となります。 したがって、75 は分母が 7 の数列の 3 番目です。 分母が 1 から 6 までの項数は 1+2+3+4+5+6=26(6+1)=21 項です。 75 は分母が 7 の数列の 3 番目なので、75 は数列全体の 21+3=24 番目の項です。 (2) 第 2008 項の数を求めるためには、まず分母がいくつになるかを考えます。
n までの項数は 2n(n+1) で表されます。2n(n+1)≤2008 となる最大の n を求めます。 n(n+1)≤4016 となる n を探します。n=62 のとき、62×63=3906<4016 であり、n=63 のとき、63×64=4032>4016 です。 したがって、分母が 62 までの項数は 262×63=1953 です。 第 2008 項は、分母が 63 の数列の (2008−1953)=55 番目です。 分母が 63 の数列の k 番目の項は 632k−1 で表されるので、第 55 項は 632×55−1=63110−1=63109 となります。 (3) 初項から第 1005 項までの和を求めます。
まず、分母がいくつになるかを考えます。
2n(n+1)≤1005 となる最大の n を求めます。 n(n+1)≤2010 となる n を探します。n=44 のとき、44×45=1980<2010 であり、n=45 のとき、45×46=2070>2010 です。 したがって、分母が 44 までの項数は 244×45=990 です。 第 1005 項は、分母が 45 の数列の (1005−990)=15 番目です。 分母が n の数列の和は、n1+3+5+...+2n−1=nn2=n となります。 分母が 1 から 44 までの数列の和は 1+2+3+...+44=244(44+1)=244×45=990 です。 分母が 45 の数列の最初の 15 項の和は、451+3+5+...+29=45152=45225=5 となります。 したがって、初項から第 1005 項までの和は 990+5=995 です。