定数 $a$ が与えられたとき、以下の2つの不等式を満たす整数 $x$ がちょうど2個となるような $a$ の値の範囲を求める。 $5(x-4) < 2(x+1) - 13$ $\frac{x-a}{2} \geq \frac{x+1}{3}$

代数学不等式整数解数直線解の範囲
2025/7/28

1. 問題の内容

定数 aa が与えられたとき、以下の2つの不等式を満たす整数 xx がちょうど2個となるような aa の値の範囲を求める。
5(x4)<2(x+1)135(x-4) < 2(x+1) - 13
xa2x+13\frac{x-a}{2} \geq \frac{x+1}{3}

2. 解き方の手順

まず、それぞれの不等式を解く。
1つ目の不等式:
5(x4)<2(x+1)135(x-4) < 2(x+1) - 13
5x20<2x+2135x - 20 < 2x + 2 - 13
5x20<2x115x - 20 < 2x - 11
3x<93x < 9
x<3x < 3
2つ目の不等式:
xa2x+13\frac{x-a}{2} \geq \frac{x+1}{3}
3(xa)2(x+1)3(x-a) \geq 2(x+1)
3x3a2x+23x - 3a \geq 2x + 2
x3a+2x \geq 3a + 2
したがって、与えられた不等式を満たす xx の範囲は 3a+2x<33a + 2 \leq x < 3 となる。
この範囲に含まれる整数がちょうど2個となるのは、x=1,2x = 1, 2 の場合である。
したがって、3a+213a+2 \leq 1 かつ 3a+2>03a+2 > 0 となる必要がある。
3a+213a + 2 \leq 1 を解くと:
3a13a \leq -1
a13a \leq -\frac{1}{3}
3a+2>03a + 2 > 0 を解くと:
3a>23a > -2
a>23a > -\frac{2}{3}
3a+23a + 2 が0にならない場合、x=0,1,2x=0, 1, 2の3つの整数を含む場合、3a+203a+2 \leq 0となり、a23a \leq -\frac{2}{3}なので、これは題意を満たさない。
また、x=2x=2だけが含まれる場合、3a+223a+2 \geq 2かつ3a+2<33a+2 < 3となり、a0a \geq 0かつa<13a < \frac{1}{3}となるので、これも題意を満たさない。
したがって、2つの整数解をもつためには、3a+213a + 2 \leq 1 かつ 3a+2>13a + 2 > -1が必要。
3a+2>13a + 2 > -1を解くと、3a>33a > -3より、a>1a > -1
よって、1<a13-1 < a \leq -\frac{1}{3}
ただし、a=13a=-\frac{1}{3}のとき、x3(13)+2=1+2=1x \geq 3(-\frac{1}{3}) + 2 = -1 + 2 = 1より、1x<31 \leq x < 3となるため、x=1,2x=1,2で2つの整数解を持つ。
a=1a=-1のとき、x3(1)+2=3+2=1x \geq 3(-1) + 2 = -3 + 2 = -1より、1x<3-1 \leq x < 3となるため、x=1,0,1,2x=-1,0,1,2となり、4つの整数解を持つので、a>1a>-1
3a+2>03a + 2 > 0が必要だったため、a>23a > -\frac{2}{3}
3a+2>13a + 2 > -1が必要だったため、a>1a > -1
よって、a>23a > -\frac{2}{3}
整数解がx=1,2x=1,2になるので、3a+213a+2 \leq 1かつ3a+2>13a+2 > -1となる必要がある。
これは、a13a \leq -\frac{1}{3}かつa>1a > -1となる。
13-\frac{1}{3}の時、x1x \geq 1x=1,2x=1,2の2つ。
1-1の時、x1x \geq -1x=1,0,1,2x=-1,0,1,2の4つ。
整数解が2個となるのは、3a+213a+2 \leq 1かつ3a+2>13a+2 > -1となる時なので、1<a13-1 < a \leq -\frac{1}{3}

3. 最終的な答え

1<a13-1 < a \leq -\frac{1}{3}